車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

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2010.12.22 Wed
 事故修理見積の作成時、入力点から、力の最終到達点までの構成部品を3種類に分別します。問題の無い正常な部品を白色。明らかに壊れている部品が黒色。壊れているかどうか外見だけからは判別できない部品は灰色(グレー)とします。同一損傷車の見積作成時、修理工場フロントマンと損保アジャスター双方とも、黒色は見積に入れ、白色は入れません。灰色はどうするのか?

 通常、工場フロントマンは、灰色を見積に入れます。修理のプロとしての立場から判断し、損傷の危険性のある部品は後で問題が発生しないよう、全て組み込みます。そして自腹修理時は、お客様とリスクについての話し合いをします。この部分を入れるか入れないかで、修理費が大きく変わります。お客様の意向を聞きながら、最終的な判断をします。

 保険修理なら、通常、工場はお客様から一任されます。一任されるということは、後日、不具合が発生した時は自社で責任を取るということです。「当時の見積に記載されてないから保障できません」と簡単に言えません。お客様からは、「何故、その時、入れなかったの?」と言われます。工場フロントマンとしては、灰色はすべて見積に記載したいと考えます。

 それに対し、損保アジャスターは灰色を見積に入れません。これは修理金額を抑えたいというよりも、整合性の是非が大きく係わります。損害額は、一般的に誰が見ても公平で納得できる範囲にあることが求められます。金額が過剰でも過少でも都合が悪いわけです。支払うなら支払うで、損傷していること、損傷の原因が当該事故であること、必要な作業であることを明らかにする必要があります。理由がはっきりしない状態で、契約者から委託されているお金を支払う事はできません。

 よくある話ですが「損保アジャスターの見積は安い」とか「修理項目の見落しが多い」「損傷範囲が把握できていない」「不勉強だ」等の苦情が修理工場側からでます。実際そのような場合もあるとは思いますが、多くの場合は、立場の違いが見積に反映されてるだけです。様々な会社のアジャスターさん達と年間数百件に及ぶ協定作業をしていますが、大部分の方は真面目だし、よく勉強してます。スキルアップにも貪欲で、この辺りは我々修理工場の方が、見習うべき点も多いです。

 見積作成時、外観からは見えない車両内部の損傷に対し、私なんぞは経験に基づく推測だけで記載してます。まあ年間500台以上の修理を数十年も続けていますから、90%以上の確立で当たってますけど…もし私が損保アジャスターなら、損傷が目視確認できない、何らかの証拠も無い状態では見積に入れません。仮に記載しても最低限しか入れません。立場が変われば当然の事です。だから作業途中での立会いや写真も必要ですし、話し合いも必要になります。

続く


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テーマ:修理 - ジャンル:車・バイク
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