車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

未分類ご挨拶作業実例業界近況プライベート作業実例 塗装工場経営思考
2010.11.17 Wed
 損傷部位が固定されている事が、フレーム修正するための必要条件です。折れ曲がったフレームを引き出す為、油圧機器等を使用して数トン単位の力を前方に掛ければ、後方にも同等の力が掛かります。力に耐えられず前方に位置移動すると、フレームは折れたまま必要とする固定できるかどうか = 直せるかどうかに繋がります。

 お話しした事があるかもしれませんが、車は部位によって強度に差があります。意図的に弱い部位と強い部位を組み合わる事で、必要とされる各種の性能を発揮します ありえない話しですが、仮に車を一本の鉄棒に例えます。強度が全て一定の折れ曲がった鉄棒を伸ばすなら、片端を固定し、もう片一方の端を前方に引くだけです。もちろんテンションを掛けた状態で細かい作業はしますけど単純です。

 強度が場所により様々な状態の折れ曲がった鉄棒ですと、全く話しが変わります。前方に引けば、弱い部分から伸びます。折れている部分の強度が一番下なら問題ありませんが、通常は加工硬化により、更に増強します。また、実際の車の場合は複数の鋼板をスポット溶接で繋ぎ合わせていますから、繋ぎ目の変形による伸びも考えられます。

 折れている部分のみを局部的な加熱により強度を下げる手法もありますが、よほど繊細な熱管理をしないと、鋼板の組成自体が変化します。形は同じでも硬いだけで粘りの無い、粗悪な鋼に変化します。この手法で修理した車のフレームは亀裂が入り、場合によってはボッキと折れます長く商売している方なら、一度は見た事があるのではないでしょうか。

 強度の変わる部位毎に補助固定を入れ、計測しながら前方に引きます。奥から順に、寸法が出た部分から、動かないよう補助固定具を固めます。下の写真は、当社で使用している、クィックリーという名称の補助固定具です。上部のアタッチメントを取り替えてサスペンション固定もできますし、個別に特定の方向にだけ動くようセットする事も可能です。

 キューブ 固定2  クイックリー 3 

 ジグ式修整機のブラケット部を見て開発されたのかなと、個人的には思います。車両下部全体に及ぶ仮想基準面を作り、高さを固定する事が可能になる優れ物ですから、何組かは用意したい道具です。




FC2ブログランキング参加中ポッチィしてください。よろしくお願いします

   

スポンサーサイト
テーマ:修理 - ジャンル:車・バイク
作業実例    Comment(0)  TrackBack(0)   Top↑
管理者にだけ表示を許可する

TrackBackURL
→ http://bwalpha.blog122.fc2.com/tb.php/52-f7af328d
Template by まるぼろらいと