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車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

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2019.01.09 Wed
 年末からの続きです。ミッチェルの歴史を感じる部分の一つが、Procedure 28-Refinish Procedure(塗装の手順)です。この部分を現在の感覚で読むと、疑問点が続出します。基本工数に調色作業を含まない?、マスキングはパネルの周囲に1m?・・・・・・不思議だらけです。歴史を考慮すれば、疑問点も納得できます。70年前はラッカーの時代です。その頃に作ったものをベースに、現在の手順解説ができています。ミッチェル全般に共通しますが、古いルールはルールで残して、そこに新しいルールを重ねていきます。新旧ルールが混在しています。塗装手順の中で、実務で迷う部分について解説をします。

①調色作業への加算について

 基本工数はパッケージカラー使用が前提で、既定量の硬化剤や希釈剤(シンナー)を混入する作業が含まれています。我々が日常的におこなう調色作業は、基本工数には含まれていません。実車に合わせて調色する際は、別に作業分を加算します。加算値は定まっていません。顧客と話し合って、個別対応で数値を決めます。

 個別対応とはいえ、調色作業に半日掛かったからと、4時間分を請求するのは無理があります。損保が認めないという意味の無理ではなく、相場を超えるという意味での無理があります。相場価格を超える商品は、並大抵ではない智恵と苦労を伴わずには売れません。自動的に高品質=高価格で売れるなら、マーケティングなど必要ありません。自力で売れない商品を損保に押しつけたら、それでは押し売りと同じです。

 相場の範囲内で、損保側も納得する数値を基準として採用した方が、長期的にはメリットがあります。補修塗装指数内の加算基礎数値を分解すると、調色全般に必要な作業は0.80です。これを基にして1色の場合は0.80を、2トーンカラー等の場合は、2色目以降に各0.40を加算することを提案します。高難度の調色作業が必要な場合は、基準値をベースに話し合えばよかろうと考えます。

 ミッチェルは塗装という作業を細分化し、おこなった作業を積み上げて料金算出します。個々の作業に対する数値は小さくても、合計すると、それなりの数値が出てきます。感覚的には第一次補修塗装指数に近いです。作業量と算出数値が正比例しますので、現場から見ての納得感はあります。塗り枚数が1~2枚の時の数値差は小さく、3枚から4枚と塗り枚数が増えるに連れて、数値差は拡大していきます。

②下処理作業への加算について

 ミッチェルは新品部品や、損傷の無いパネルを使用するのが前提です。中古部品や損傷パネル使用時の下処理作業は含まれていません。溶接部の下処理作業も含まれていません。鈑金部分の最終研磨作業は150番台となっています。ウレタンプラサフ2回塗りでシールして、乾燥後に仕上げ研ぎです。この部分を下処理作業として捉えます。作業量に見合う数値を加算します。加算値は定まっていません。顧客と話し合って、個別対応で数値を決めます。

 個々に作業量が違い、一律に同じ数値を入れる事はできませんが、目安としての基準が欲しいです。第一次補修塗装指数で使用された「比例修正パネル下処理およびスクラッチ指数」を流用する事を提案します。指数の黎明期に自研センターから発表されたもので、若い方は存在自体を知らないと思います。協定までおこなう事を前提に考えていますから、損保側の資料で使えるものは使います。

③シーリング作業への加算について

 ミッチェルでは取替工数の中に、水密の為の一般的なシーリング作業は含まれています。シーリングの形状や模様の忠実な再現を必要とする場合は、作業量に見合う数値を加算します。

続く

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