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車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

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2019.01.02 Wed
 新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。凄まじい勢いで、1年が過ぎました。水面下の変化が、次々と現れてきます。今年の挨拶は、年末からのミッチェル解読に関連して、秘めた思いについて語ります。昨年、些細な事からミッチェルに興味を持ち、アジアンを入手し読み始めました。手探りで続けているうちに、本質に迫ってきた感じがします。

 我々が車を修理する時に、何を基準に修理するのか。修理の基準がメーカーマニュアルである事に、異論のある方はいないと考えます。トヨタ車ならトヨタの修理書、或いはそれに準ずるものを確認しながら修理するのが、プロとしての正しい姿勢です。その作業に要する時間は、メーカー工数を基準に考えるのが妥当と考えます。メーカー工数が本来の我々の基準(ものさし)の筈ですが、現実のBP業界の基準(ものさし)は自研指数です。便宜的にメーカー工数=自研指数として、使用せざるをえない現状です。

 こうなった遠因は、日本では自動車メーカーに情報開示義務が無いからです。リコール情報等を除けば、販売車両に対しての情報提供をしなくても、法的に罰せられる懸念はありません。これで最も不利益を被るのは、我々修理業者ではなく、一般の生活者です。レクサスなどは典型ですが、高年式車の故障時には、正規デーラーに持ち込む以外の選択肢がありません。町工場に運び込まれても、ろくにデーター公開されていない状況では、やれる事にも限りがあります。メーカー側にしてみれば、価格競争と無縁の独占的な商売ができますから、情報開示は必要最低限に止めておきたいわけです。

 アメリカには、I-CARという組織があります。生活者の利益を守るというビジョンの下に、事故車修復に関わる全ての関連業種が連携し、作業者への教育事業等をおこなう、独立した非営利団体です。アメリカで正規販売されている車両のメーカー情報、OEMで製造ラインに入っている塗料メーカーの情報、新品部品やリビルト部品メーカーの情報・サプライヤーや修理業者の情報等、あらゆる関連情報がI-CARに集中して、教育やコンサルタントの現場に生かされています。もちろんミッチェルとも、密接な関係にあります。カーメーカーのマニュアル、塗料メーカーのマニュアル、I-CARの教育マニュアル、ミッチェル工数、全て連動していると考えてよかろうと思います。

 ここから先はリペゾウの推測ですが、ミッチェル工数とメーカー工数は、どうやら極めて近い存在と考えられます。もしそうであるなら、ミッチェルで損害額を算出するのは、正しい姿ではないでしょうか。ミッチェルアジアンに掲載されている、現行車の種類は豊富です。例えばマツダなら、CX-3・CX-5・CX-7・CX-9・デミオ・アクセラ・プレマシー・アテンザ・ロードスターといった車種が掲載されています。ミッチェルに関して未だ分からない部分が多々ありますが、自分なりに自信が持てるレベルに達したら、ミッチェルで国産車を見積って協定までおこなう事を考えています。

 ミッチェルでいくなら、レートを下げる必要があるかもしれません。現場作業者の立場からすれば、金額よりも適正な作業時間で協定する事を望みます。普通に作業して1時間掛かっても、その作業は指数で30分と決まっているとか言われる環境で、次世代が育つとは思えません。丸1日働いて、7~8割しかカウントされない職場で、若い人が我慢して働くでしょうか。適正な基準を導入して、自身のおこなった作業が正しく評価されて初めて、そこで本気が、自主的なやる気が出ます。次世代の職人が育ちます。

 ミッチェルと自研指数の根底に流れる思想や計測時の作業手順に、大差は無いと考えます。但し数値作成時の統計的な手法には、動かし難い差が見受けられます。リペゾウの推測どおりなら、標準作業者に実態が無いのも当然です。本来の自研指数は革新的で、検証作業にも柔軟に対応できる筈だったと思いますが、最初期の精神は忘れ去られてしまったか、それとも行き詰ってしまったか。どちらにせよミッチェルが世界各地で使われているように、自研指数が世界各地で使われる日が来るとは思えません。可能としたら、せいぜい中国だけです。

 普遍性を失った現在の自研指数に、何かの意味があるとは思えません。ガラパゴスのゾウガメに付き合って、我々に明るい未来が開けるとも思えません。業界全体で自研指数を、そろそろ卒業してもよい頃と考えます。

 自分が未だに自研指数を使っている理由は、アジャスターさん達を困らせたくないからだけです。ファンクラブ相手の商売です。顧客への説明は、自研指数でなくても不都合はありません。ただ協定作業だけは、アジャスターさん達との共同作業です。立場は違えど、現実的な範囲内で、顧客の満足度を追求する点では一致します。ある意味、彼らをパートナーとして捉えています。サラリーマンとしての立場も理解できます。余分な仕事を抱え込ませるのは、できれば避けたいです。悩ましいです。

 来週から再び、ミッチェル解読について掲載していきます。リペゾウ自身も未だ分からない部分が多々あるのが現状です。記事を鵜呑みにしないで、各自で考えてください。明らかに間違っていると思える部分があれば、コメントをください。否定・肯定に関係なく、建設的な意見は追記に掲載します。

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