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車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

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2018.12.19 Wed
 今年度当初に入手したミッチェルアジアンですが、いつの間にか最初から最後まで、日本語版と同じ感覚で読めるようになりました。英検4級に落ちたリペゾウが、英語の本が読めるようになるとは・・・このブログを読んでる学生さんは、成績悪くても自信をもって生きていきましょう。体の成長は止まっても、頭と心は日々、成長し続けます。

 欧米人が作るマニュアルは、日本人の作るものよりも、想定している読者の対象が広いという特徴があります。これは英語が喋れないワーカーとして入ってくる移民でも、なんとかしようという発想が根底にあります。その延長でマニュアルには、絶対性が求められます。書かれているとおりにやる。書かれていない事はやらない。というより、やったら駄目です。必然的にマニュアル内の文章は、白か黒という二者択一の厳しい表現になります。解釈が幾通りもできたら、もうマニュアルではありません。1つしか解釈できないように作ります。

 じつはミッチェルも、同じ思想の上に作られています。日本語には曖昧な表現が多々あります。マニュアルには、英語の方が適します。ミッチェルは海外版から入る方が、理解が早まります。自研指数と比べると構成はシンプルで、文章は簡潔です。幾つかのポイントを押さえれば、一気に全体像が理解できます。一般的な日本人には理解し難い部分があると思われてきましたが、ポイントを理解してから読めば、ミッチェルは合理的に理路整然と作られている事が分かってきます。マニュアルとしての完成度は自研指数よりも高く、使用は容易です。

 ミッチェル解読ポイント ①

  ミッチェルは正常な状態の車、正常な部品で作業することが前提です。自研指数は、ある程度の損傷が発生している状態も、前提に含みます。この違いがよく分かるのが、フロントサスペンション部位です。フロントサスペンション脱着での自研指数の作業前提条件は、片側フロントフェンダ取外し状態になります。これはフロントサスペンション脱着が必要な状態は、フロントフェンダエプロンにも何らかの損傷があるはずだと。だからフロントバンパ・片側ヘッドランプ・片側フロントフェンダを脱着して、フェンダエプロン、つまり骨格部をむき出しの状態にしたうえで、最低限でも点検作業が必要になるという考えが根底にあります。

 ミッチェルでは正常な状態の車ですから、サスペンションAssyを単純に下に落とします。フロントフェンダを外さなくても、一般的な車はフロントサスペンションが外せます。なのに敢えて、作業前提条件をフロントフェンダ取外し状態としている部分に、自研指数の特異性があります。我々業界人は自研指数に慣れていて、それを基準に考えます。だからミッチェルは独特と感じますが、一般人の感覚からいけば逆です。ミッチェルの方が分かり易く、普遍性があります。

ミッチェル解読ポイント ②

 日米の社会制度や現地事情の違いを考慮しながら読めば、理解が早まります。ミッチェル工数には、ヘッドランプ脱着・取替時の焦点調整作業は含まれていません。調整作業時は別に、既定工数を加算します。またフロントサスペンション脱着・取替時、或いはリヤサスペンション脱着・取替時のホイールアライメントの点検・調整作業も含まれていません。点検・調整作業時は別に、既定工数を加算します。主体作業に含まれていない理由は、日本の車検制度が関連してきます。

 車検が通らない状態の車を、顧客に引き渡しできません。車検が通る状態になっているかどうかを、作業後に確認する必要があります。だから自研指数の主体作業には、焦点調整作業やアライメント調整作業が含まれています。アメリカには車検制度がありません。説明責任は当然ありますから、顧客に車の状態を説明し、依頼があれば別料金でおこなうというスタンスです。別項目で記載されているのは、理に適っています。

続く

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