車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

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2010.09.29 Wed
 8年前に大破修理した車がクレーム入庫です。クリヤーが、所々、剥がれて、汚い状態です。 

  層間剥離 1   層間剥離 2

 当時、ボンネットは新品パネルと取替ました。新品パネルに2液型のサフェーサーをコートして、乾燥後にサンディング。下地を作ってからカラーベースコート、クリヤーコートと,3層で塗り上げました。現状は表層のクリヤー層のみが剥離してます。その下のカラーベースには異常が見受けられません。試しに、暫くの間、シンナーを浸したウェースを表面に放置しましたが、軟化する様子は見受けられません。カラーベースは完全硬化しています。

 今回のような症状を、専門用語で層間剥離と呼びます。補修塗膜は仕上がるまでに、何段階もの工程を踏みます。金属素地表面の処理から始まり上塗り最終工程の塗装まで、最低でも3層です。色によっては6層以上の塗り重ねをして仕上げます。塗り重ねていく各塗膜は、それぞれ異なった役割を持ちます。この塗膜同士の相性が悪いと、今回のような層間剥離が発生すると言われます。しかし… どう考えても原因が解りません。15年前から、うちの工場では下地から上塗りまでRM社の製品で統一されてます。同一メーカーの製品は層間剥離しないよう、事前に相性チェック済みです。通常、今回のような層間剥離が発生するのは、A社のパテ、B社のサフ、C社のカラーベース、D社のクリヤーというような、異なったメーカーの製品を混ぜて使用するケースです。何故だろう

 実は今回と同様のクレームを、ここ1年ほどの間に3台も受けています。3台とも、ほぼ同時期に修理しています。この時期より前に修理した車で異常は見受けられません。7年前の仕事にも9年前の仕事にも、自分の把握している範囲では、問題は発生していません。8年前の一定期間の修理だけに塗装クレームが集中しています。
 最初の1台目の時は、8年前に自分が何のミスをしたのか真剣に悩みました。工程ごとのマニュアルを厳密に守っています。硬化剤等も、秤で重量チェックしながらの混入です。カンに頼ったりしません。それなのに発生しました同じパターンで3台となると… 疑問は尽きませんが、いくら8年経過しているとはいえ、職人として、自分の修理した車が、この状態は恥かしいです。あと何台くらいでしょうか?  心理的には、かなりキツイですただ今回の件では、お客様というものはアリガタイ存在だなと、改めて感じています。

 私から黙って去っていくのではなく、セカンドチャンスを頂きました。頑張るしかありません



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テーマ:修理 - ジャンル:車・バイク
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B
いつも勉強させてもらっております。

私の工場でも同じ問題が多発し、過去に私が雇われていた工場でも
同じトラブルが多発しておりました。
共通するのは、Rという外資塗料メーカーの溶剤型塗料という事。

R社曰く「そのようなトラブルは前例が無い」と言いますが、R社が溶剤型塗料を発売し始めた、20年程前にはもう既に問題となっておりました。

その後の改善も無いので私は他の塗料メーカーに変えました。
2015.11.30 Mon 13:08 URL [ Edit ]
リペゾウ
駄文を読んでいただき、ありがとうございます。素人さん対象に書き始めたブログですから、Bさんのようなプロが読んでいると思うと緊張します。

メーカーには情報が集中している筈ですが、なかなか本当の事は言いませんね。彼らも立場があるし、仕方ないかなと思っています。

でも時代が変わってきて、今後は隠す事自体が無理でしょうね。あっという間に、SNS等で情報が拡散しますから。、

私のところでは、その後はクレームが発生していません。密に対策品が出たのかなと思っています。まぁ、そんなわけで、今でもRMを使っています。

2015.11.30 Mon 18:46 URL [ Edit ]
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