車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

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2018.03.21 Wed
 入庫の7割が軽ですが、ちょこちょこ輸入車も入ってきます。見積作成に欠かせないのがミッチェルです。正確には、ミッチェル社が発行している"COLLISION ESTIMATING GUIDE。主要輸入車の部品情報や作業時間をまとめたガイドブックです。必要車種ごとに1冊ずつ買えます。いつの間にか、けっこうな冊数になりました。
www.timescom.co.jp/service/other/mitchell/

 自研センターからは構造調査シリーズという形で、国内での流通量が多い輸入車の参考指数が公開されています。こちらも定期的に購入しています。うっかり買いそびれた分以外は、殆ど揃っています。
www.jikencenter.co.jp/publication/02_index.html

 自研指数に関しては、黎明期から興味を持って見てきました。ボロボロになるまでマニュアルを読み、自分の勉強用に解説本を作ったりもしました。見方によっては自研指数の信者でしたが、それは過去の話です。考えが変わったきっかけは、ミッチェルの作業時間と自研センター参考指数との比較です。どのくらい差があるのかを、最近修理した輸入車を例に話していきます。

 今回の主だった作業は、左リヤドアと左クォーターパネルの取替でした。ミッチェルの作業時間と自研センター参考指数では、同一車種でも極端な差があります。リヤドア交換作業はミッチェル6.0に対し、自研センター2.7です。クォーター交換作業はミッチェル24.1に対し、自研センター10.4です。ミッチェル社と自研センターでは、作業の前提条件が異なります。作業時間と指数も別物です。ですから数値を同列で比べるのは間違っていますが、それにしても数値差が激し過ぎます。何故これほど差があるのかと、疑問を覚えます。

 両社の前提条件を考慮し再計算しても、同一作業で2倍前後の数値差が発生します。ミッチェルに記載されている作業時間は、ミッチェル社が独自に計測した作業時間であり、作業時間に対する考え方は日米において異なるため、あくまで参考時間として捉えるようにと、ガイドブックの前書きに記載されています。ミッチェル社の作業時間の前提条件や計測方法は不明ですが、技術の世界は万国共通です。基本的な工程や工具も同じです。数値に倍の差が出ますかね?

 大雑把ですが、実際に作業しながら時間計測してみました。ミッチェルの数値に近い作業時間が掛かりました。現場に携わる職人としては、納得できる範囲内の数値です。同一車種で慣れてくれば時間短縮も可能と思いますが、どう頑張っても半分にはなりません。アジャスターさんにも聞いてみました。「ミッチェルの数値に関して、どう捉えているの?」と。

 アジャスターさんは損調の社員ですから、公的な見解は会社の方針に従います。あくまで内々の私的な見解としてですが、輸入車の作業観測をした経験からも、ミッチェルの方が実情に合っていると思える。だが国産車に限定するなら、自研指数は信頼できるという返答でした。でもそれはちょっと待てよです。

 自研指数は様々な標準条件を設定したうえで作業時間の計測をおこない、計測された数値に準備時間や余裕時間を考慮したものです。国産車と輸入車で、計測方法を変える事はありえません。同じように計測した結果の数値の筈です。となれば、輸入車の場合だけ数値が合わないというのも、辻褄が合いません。国産車と輸入車どちらの数値も実情に合っているか、或いは両方とも合っていないかのどちらかです。

続く

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