車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

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2010.10.06 Wed
 事故車を修復する時、一番最初に行なう作業が損傷診断です。車両各部が正常な状態から、どのように変化しているかを正確に把握できれば、修復作業は八割方終了したも同然です。損傷診断しながら修復計画を立て、後は作業するだけです。下の写真は、出合頭の事故で入庫した車両です。

 アイシズ損傷部  フロントバンパカバーが外れた状態

 相手車両の前方からの入力で、バンパリインホースメントが折れてV字型になっていますが、左右対称ではなく角度が付いています。

 アイシズバンパホースメント  アイシズバンパホースメント拡大   拡大するとよく解ります

 損傷診断に、入力点と入力角度は重要です。この車両は、単純に前方から押し込まれたのではなく、左側から右側に向かい角度が付いた状態で入力してます。その結果、どうなるかと言いますと

 アイシスサポート  アイシス右フェンダ  

 バンパリインホースメントが右下側に押し込まれ、接続されている右サイドメンバー先端が右下方向に移動。右サイドメンバーに接続されている右サポートも右下方向に移動。右フェンダエプロン先端も右下方向に引っ張られた結果、右フェンダパネル先端の建て付けに異常が発生しています。

 フードパネル(ボンネット)前部は剛接されていませんし、相手車両にも接触していませんから、入力の影響を受けない正常な位置にあると考えます。フードを基準に考えますと、右フェンダ先端は右外側に開き、かつ下方に落ち込んでいます。 事故時は、入力点から順に隣接するパネルに影響が及び、力が吸収、消滅するまで続きます。一連の流れとして、矛盾なく説明する事ができない状態での修復作業着工は、無理があります。

 損傷診断力を高めるためには訓練が必要です。訓練は二段階に分けて行います。先ず修理作業着工前に、入力点から波及経路に沿って、車両を構成する各部位への影響、同時に各サスペンションの動きやエンジン・ミッションや補機類の動き、搭乗者や積載物の動き、場合によっては燃料タンク内のガソリンやエンジンオイル等の油脂類の動きまでを総合的に把握。頭の中で、事故時の入力により車が変化していく様子を、スローモションでビジュアル的に再現します。

  次に実際に修復作業に掛かりながら、イメージの損傷と実際の損傷を見比べていきます。ベテランでも100%一致させる事は困難で、私も見誤る事が多々あります。訓練すれば90%から95%くらいまでは、外見を見ただけで判断する事が可能になる筈です。



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テーマ:修理 - ジャンル:車・バイク
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