車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

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2014.11.05 Wed
 研修カリキュラムに、「衝突安全ボデーの損傷特性と修理性」という講義がありました。レクチャーを受けた後でカットモデルを見学しました。最近のトヨタ車は他メーカーと比べて、フロアに波及する損傷を見る事が多く、何故だろうと思っていましたが、カットモデルを見て、腑に落ちました。下記写真をご覧ください。

 コンパクトカー サイドメンバー (3) コンパクトカー サイドメンバー (1)  

 左がK13マーチで右が130系ヴイッツのカットモデルの、フロントサイドメンバー部です。見れば一目瞭然ですが、ヴイッツは各処にリインホースメント等が入り、強化されています。それに比べるとマーチはスカスカです。メンバ単体の強度に差がある事が、一目瞭然です。但し両車共に、自動車アセスメントの厳しい基準をクリアしています。総合的な安全性に関しては、ほぼ互角と考えてよいと思います。

 研修内でK13マーチの衝突実験を行い、損傷確認しました。フロントサイドメンバーは、見事なくらいグチャグチャに折れ曲がります。意図的に弱く作り、折れながら衝撃を吸収していきます。メンバー根本のキックアップ部は強化されていて、そこで変形を止める構造です。

 マーチメンバー マーチメンバー (1) 

 マーチに比べるとヴィッツのメンバーは、見るからに強度が高そうです。角度が付いた入力なら、リインホースメント部で折れると思いますが、水平方向に入力があった場合、メンバーの強度が高い分だけストレートに押し込まれ、メンバー取付部のフロアで、衝撃吸収すると思われます。メーカーによる考え方の違いでしょうが、修理する側からすれば、マーチの方が修理し易くて経済的です。

 マーチ・ヴイッツと並んで、GK系フイットのカットモデルもありました。ホンダ車の構造は、他に類を見ないほど独特です。メンバー外側にアウトリガーが張り出しています。衝突時は、この部分が後退し、タイヤに接触します。サスペンション全体が衝撃吸収材として機能し、奥への損傷波及を抑えます。下記左側写真の青い部分が、アウトリガーです。実際に衝突すると、下記右側写真の様に変形します。ボデーはさもない損傷ですが、右Frタイヤはバーストし、ホイールベースで15ミリ後退してました。発想は面白いけど、慣れないと修理し辛いです

 コンパクトカー サイドメンバー (2) フイット アウトリガー    

 5~6年したら、また訪問したいです。自研センターの職員の皆様、企画したアウダ会関連の皆様、お疲れ様でした。ありがとうございました。  
 


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 アウダ社から先週末に、研修報告用資料一式が届きました。事前に見たら、影響されそうです。自分のレポートが仕上がってから拝見します。先ず自分なりの見識を作り、それから他人の意見を参考に見直しを行います。ありがとうございました。
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