車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

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2014.07.16 Wed
 見積作成していると、10万、20万、30万と、あっという間に金額が伸してきます。パソコン画面上で、壊れれている部品を拾い出し、必要な作業を打ち込んでいく結果としての数字であって、不当に利益を乗せてるわけではありません。作業内容や要求される仕上り水準から見れば、これは最低料金です。職人さんに対しての正当な評価や、鈑金塗装業としての正常な経営を考えれば、現状より少なくとも20~30%アップさせる必要性を感じます。業界単位での意識付けと、個々の料金交渉を行う事は急務ですが、同時に考えなければいけない事があります。

 鈑金塗装という商品が高額である為に、自動車保険という制度が発展しました。修理料金のかなりの部分が、保険金で賄われています。料金が適正かどうかの判断には、車両全般に亘る専門知識が必要とされます。故に専門教育を受けた損保アジャスター(調査員)と、実際に修理を行う鈑金塗装工場の間で、専門知識を持ったプロ同士の料金交渉が行われ、修理料金の相場も作られてきましたが、これが本来の正しい姿とは思えません。我々は、料金交渉の相手を見直すべきです。

 保険金の原資は、生活者(保険契約者)の掛け金です。工場への支払額が増加すれば、連動して掛け金も増加します。修理する以上、お金が掛かるのは仕方ない事ですが、1か月せっせと働いて手取り10万前後の方も沢山いる事を考えれば、現在の修理料金でも、大変に高額です。それを更に引き上げようとするなら、先ず生活者に対して、自動車鈑金塗装業への理解を求める努力が必要です。
 
 別の視点から続けます。数か月前です。IT機器が欲しくて、量販店を回りました。店員さんを捉まえて説明を聞いたり、他機種との違いをデモしてもらったりで、かなりの時間を費やしました。買うかどうかも分からないリペゾウに対し、どの店員さんも親切で、一生懸命に説明します。買い物したり食事したりする度に思うのですが、少し高額の商品を購入しようとすると、どこの店も、親切丁寧な対応をします。懐に2~3万も入れてディナーに行けば、数時間はキング・リペゾウです翻って我が業界を見れば、本当に考えさせられます。

 2~3万といえば、バンパ補修程度の料金。これで来店したお客様に対し、時間を掛けて懇切な説明をしたり、王様気分で機嫌よく帰れるよう気を使う工場は少数です。自分もそうでしたが、根底に「これっぽちの仕事」という気持ちがあります。でも他業種なら、これっぽちの仕事にも、手間暇を掛けてるわけです。冷静に考えてみれば、現在の修理料金を維持できているのは、保険制度のお蔭です。全員が自腹修理のお客様で、現行の料金体系を維持できる工場は少数です。

 我々は保険という制度に甘え、他業種なら当然すべき努力もしてこなかったのが実情です。今後は単純に損保相手に料金交渉をするのではなく、その後ろに控える生活者を念頭に置いて交渉すべきです。生活者に理解を得れない作業や、請求できないような料金を、損保にだけ認めろと主張する方が間違っているのではないでしょうか。先ずは自腹修理のお客様に正当な料金を請求し、納得して払っていただく努力をする。その金額に対して、異議を唱える損保はいない筈です。


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