車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

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2014.07.09 Wed
 指数は緻密でありながらも運用が簡易で、素晴らしい損害額算定ツールです。現場職人としては、数値の一部に疑問を感じてきましたが、「ものさし」だからいいかと。元々の性格が、細かいようで大雑把一つ一つの細部よりも、全体の構成に興味が向きます。しかし最近の損保さんの姿勢、指数ありきからのスタートを見ていますと、指数数値全体を見直すべきと思うようになりました。動かせぬ基準として使うには、あまりに不透明です。

 ここ5~6年の、車の素材や構造の変化は激しく、部品一つ外すのも、半端じゃなく気を使います。昔は楽だったなんて思いますが、料金面では逆に安くなった気もします。なんか変だぞが、実感です。現在の指数値が実状を反映してるのか?特に溶接系パネルは、本当に余裕率30%が確保されているのか疑問です。時間内に収めようとすると、建付け調整や防錆処理等の細かい作業が粗くなり、仕上り品質に不安を感じます。納得するまで作業していると、あっという間にタイムオーバーしてしまうしスポットドリルの消耗等、板金材料代の出費も増える一方です。

 また今回のマニュアル改訂で見過ごせないのが、標準のレベルを上げた事です。一般人が標準という言葉から連想するのは、普通とかいう意味合いです。実際の作業現場に指数の標準作業者が居たら、間違いなくスーパーマン扱いです。もちろん有資格者に対しての計画的・継続的な訓練を行えば、期間内で、標準作業者に相応しい技術者の育成は可能です。数年前に沼津で開催された技能五輪国際大会でも、自動車板金部門に出場した22歳の若者達が、指数換算40前後の作業を、与えられた22時間の中で終了していました。感嘆しながら見学しましたが、この若者達を普通と考える人はいない筈です。

 自研指数の標準作業者は、技能五輪に比べれば低レベルですが、一般的な水準から見れば、相当な高レベルです。現実の鈑金工場の親父は、忍耐力が強くないと務まりません。何故こんなに時間が掛かるのかと思いつつ、じっと耐えながら、若い衆の作業を見守っています。自分が手を出したら、いつまでも覚えないだろうし…自研指数の標準作業者の設定自体が、現実離れした感があります。

 指数値全ての正当性を再検証する事は、現実的に考えれば無理です。検証に掛かる手間を金銭換算したら、莫大な金額になります。ならばミッチェルとかモーターとかの、外国の工数表の版権を日車協で買って、もう一つの参考値として普及させたらどうでしょうか。前提条件が変わりますから、噂に言われるほどの料金アップはないと思いますが、比較できる基準がある方が、まだ納得しやすいです。

 損保は指数の原点に戻り、あくまで参考値、「ものさし」としての運用を考えるべきです。指数の基表や仕上り基準を公開できない現状での、料金表としての運用は無理があります。数値の根幹が客観的に不透明のままでは、「俺の言う事を信じろ。」、「決まっている事だから従え。」、こんなふうに一方的に言われているのと、基本的になんら変わりません。素直に従う方が異常です。日本では、キム・ジョンウン・カットは流行らないっす         

続く


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