車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

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2013.11.27 Wed
 業界外の一般生活者の方々が、鈑金職人に抱くイメージは様々あるとは思いますが、静車協の仲間を見わたせば、全般的に人柄が良いです。地域活動にも積極的で、自治会役員等をボランティア感覚でやってる人も多いです。客観的に見ても、社会性に富んでいますが、こと仕事絡みになると厳しいです。古い職人の世界は、俺が俺がの修羅の世界。俺は上手い、俺が一番、俺の言う事を聞け、頭を下げれば教えてやってもいいぞ。多少の誇張はありますが、概ねこんな感じですか。

 今でこそ、新人には手取り足取りで教えますが、昔は誰も教えてはくれなかった。技術は盗む物と言われ、相応の気概を持った者でなければ、仕事を覚えるのも難しかったです。己の技術を磨いて腕を上げ、独立して自分の工場を持った。これが今の50代以上の鈑金工場の平均的社長さん像。技術が高ければ、営業も経営も順調に推移すると信じてきました。技術力と同様に営業力も経営力も、高める為には修練が必要です。それなりの師に付く必要もありますが、そんな事に興味を示すのは変わり者。当時のリペゾウも、典型的な技術オタクです。

 今になって思うのは、保険では金歯ですと言う歯医者さん同様に、色がブチ当然ですって、平気で言うべきでした。でもそんな事は、口が裂けても言えません。たまたま他所の工場でやった仕事を見ては、俺の方が上手いとか誇る馬鹿げた職人根性で、せっせと墓穴を掘り続けます腕自慢の人が現れては、自分なら楽勝で、君らは工夫が足りないとか言います。こちらも負けるものかと頑張ります。皆で腕自慢しあった結果として、目に見えて平均的復元レベルは高まりました。ハードルは随分と高くなったけど、飛び越えて貰う報酬は下り続けます。気がついたら、普通の職人さんでは稼げない状況になってきて次の世代に引き渡すのに、躊躇いを感じる現況です。

 同業者である以上は全員がライバルで、競い合う関係にあるのも事実です。しかし業界外への対応に関しては、同じ問題を抱える仲間として手を取り合うべきですが、業界として一枚岩になる事はできなかった。何故かといえば、俺が俺がという気持が邪魔します。仲間としてつきあうとは、互いに相手を認める事です。上でも下でもなく、同等として相手を認めます。自分を見下している相手とはつきあいたくないし、相手も同じです。

 同じ鈑金塗装業といっても、社員100人の工場もあれば、父ちゃん母ちゃんの工場もあります。最新鋭の設備を整えてる工場もあれば、昔ながらの環境の工場もあります。運の良い人もいれば悪い人もいますし、、そもそも個々の価値観が違います。業界紙から発信される、ステレオタイプの価値観に、全員が憧れる訳でもありません。多様性を認めず、自分の価値観が全てと思えば、俺は進んでいるとか周囲は遅れているとか、上下の区別が発生します。

 ここ10年のDRPの進展を見れば、一部の有力工場が集まって頑張るだけでは、単に業界内での差別化が進むだけで、全般の状況や職人の待遇が好転する事がありえないのは明確です。鈑金塗装業界の現況を改善するには、もっと末端までを含めたコンセンサスが必要とされています。

続く


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