車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

未分類ご挨拶作業実例業界近況プライベート作業実例 塗装工場経営思考
2012.04.04 Wed
 さて今回は、ボカシギワの黒ズミについて話します。かなりの精度で調色したはずなのに、ボカシギワが黒ずんでしまう。スプレーマンなら誰でも経験しています。作業しているうちに、どんどんと塗装範囲が拡がり、やがては隣接パネルまで塗装する。こんな経験をした方も多いはずです。結論から言いますと、黒ズミは、調色精度だけでは対応できません。ガン捌きのテクニックだけでも対応できません。これに関しては先ず最初に、なぜ黒ずむのか?、黒ズミの発生する構造を理屈で覚える必要があります。理屈が分かれば、その逆方向に条件を設定する事で対応します。

 浅い水槽に水を張ります。上から微小の鱗片状のアルミ片をばら撒いていきます。アルミ片は同一形状に加工されています。ばら撒かれたアルミ片は、水よりも比重が重いです。水中をユラユラと揺れながら水底に落ちていきます。先ずは、こんな状態をイメージします。アルミ片は様々な角度で、水中をユラユラと漂っています。しかし水底に着いた時は、比重と形状が一定ですから、ほぼ同一方向を向いた状態で整列します。水中を漂っている間は、個々のアルミ片は様々な異なる角度を向いています。このままの状態で止まれば、光りの反射率が下がります。つまり黒ずんで見えます。水底に着いた状態では、全てのアルミ片が同一方向に整列しますから、光の反射率が上がります。つまり白っぽく見えます。

 つまりメタッリク塗装ではアルミ片の整列状態によって、同じ色でも、黒ずんだり白ぽっくなったりと変化します。白ぽっくさせるには、アルミ片が同一方向に整列するだけの時間的余裕が必要になります。乾燥が早過ぎれば、整列する前に、樹脂でアルミ片の動きが止まってしまいます。アルミ片が方向を揃えるだけのスペースも必要です。

 ボカシギワの塗膜は、どうしても薄くなります。自然に乾燥が早まります。じゃぁどうするのか?と言いますと、ここから先は、職人なら自分で考えてください。溶剤型2Kなら、まだいいです。水性塗料になると、この部分のコントロールが、より大きな課題になります。全体の乾燥は速めたいが、部分的には遅くしたい。矛盾に悩みます

パッソ クォター塗装  パッソ クォター塗装 2  水性でも溶剤と原理は同じ


FC2ブログランキング参加中ポッチィしてください。よろしくお願いします

   

スポンサーサイト
管理者にだけ表示を許可する

TrackBackURL
→ http://bwalpha.blog122.fc2.com/tb.php/125-8dfa7254
Template by まるぼろらいと