車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

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2017.06.21 Wed
 このフィックスウインドの脱着ですが、周辺パネルが付いたままの状態では困難です。周辺パネルにピッタリと被さっていて、隙間が殆どありません。相当慎重に作業しても、ちょっとしたミスでガラスゴムに傷が付きます。カーメーカーは再使用不可の取替前提で組み上げていると思われます。当社でのガラス脱着作業は、外注さんに全面委託しています。3軒のガラス屋さんが出入りしていますが、全員が作業を嫌がるし、本来は再使用不可だと口を揃えて言います。

 実際に横で作業を見ていても、大変で割に合わないです。作業者全員が同じように言うとなると、自研センターも考えた方が良くないですかね。リペゾウも最近は、ガラス屋さんの負担が軽減されるよう、周辺パネルを脱着してから作業依頼するよう心掛けています。

fuxikkusuuinndo (2) 

fuxikkusuuinndo (3) 

 指数を経典のごとく扱っている損保さんから見たら、リペゾウの態度はふざけているかもしれませんが、実際に作業し顧客対応している工場側からすれば当然です。指数テーブルの数値は実験室の中で作られた数値であって、現実の現場で作られた数値ではありません。尊重はするが、絶対的に遵守する気などありません

 指数の黎明期の職人の話題で、指数値の半分の作業時間を目指すというのがありました。リペゾウもそうですが、職人全員が指数値の半分の時間で作業を終わらせる事を目指しました。今は誰も言わないです。何故かと言えば、早くやろうとすれば手抜きになって、仕上がり品質が下がります。40年前と今では、求められている品質は異なります。

 自研センターで作業観測をした方なら分かりますが、センターの作業者のレベルは低くありません。大概の町工場の職人さんより手際が良いです。そういう作業者が、理想的な作業環境の中で作業した時の数値です。けして甘い数値ではありませんが、ベテラン職人は更に短時間で作業する事が可能です。自分もできますが、問題は仕上がり品質です。腰を据えて作業した時と、時間を決められ急いだ時とでは、仕上がり品質が異なります。

 古参アジャスターから聞いた話です。自研センターで塗装の作業観測をして、予定どおりの時間内に終わりました。昼食を終えて外に出ると、屋外駐車場スペースに作業車が置いてありました。塗装したパネルに日が当たり、室内灯では分からなかったが、完璧なブチ塗装だったそうです。

 (´∇`)ケッサク

 
サフェーサー塗布部のノリが違っていたのでしょうか。よくあるパターンですが、再塗装しなければクレーム間違いなしです。もし指数を経典の如く扱うなら、実際の顧客の車で数値を計測し、納車までしてもらいたいですね。もちろん施工保証付きです。その結果としての数値であれば納得します。仕上がり基準も無い作業時間だけを計測した数値で、これに全て合わせろと言われても、言う方が無理があります。

 このような部分を調整するのが本来のアジャスターで、指数テーブルに忠実であるかどうかをチェックするだけなら、専門職など必要ありません。AIを導入するか、パートで対応すれば十分です。それなら約款を変更し、経費削減に励んだら如何でしょうか


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2017.06.14 Wed
 クォーターパネル取替時のドア脱着同様に問題になるのが、フロントフェンダー塗装時のフィクスウインドの脱着作業です。フロントガラスサイドに付いてる、三角形の小窓の名称です。塗装前のガラスモール際処理に悩みます。

fuxikkusuuinndo.jpg


 車種にもよりますが、多くの場合はフェンダーパネルに被さるように取り付けられています。塗装指数では、マスキング処理が前提です。マスキングで作業する事は可能ですが・・・・

fuxikkusuuinndo (1) 

 上記の拡大写真を見ると分かると思いますが、ガラスゴムは単純な直線ではなく、しかも微妙に隙間が空いています。塗装前の足付けや清掃作業が困難というか、場合によっては不可能で、見切り発車で塗装作業します。作業中にエアー圧で異物が出てくる場合もありますし、一番困るのがゴム際の塗膜保証ができない事です。塗装後何年か経過した時点で、この部分から塗膜が剥がれてきたら、間違いなく作業した工場の責任と言われます。

 後日のクレームが怖いので、可能な時はプレスラインを使用して、ボカシ塗装したりします。でもフェンダー取替時で隣接パネルまでボカすなら、フィクスウインドを外さないと無理です。お客様が自腹で修理する場合は、作業する工場側として説明します。「脱着しないで作業する場合は、この様な危険性はあります。できるだけ気を付けて作業しますが、万が一の場合はご了承ください。」と。お客様同意の上で作業する分には、何ら問題ありません。

 保険対応の修理の場合では、基本的には、お客様から作業を一任されています。綺麗に直してねとは言われるけど、ざっとでいいから安く直してねなどとは誰も言いません。「手間を省けと言われたけど、どうしましょうか?」とお客様に相談すると、怒ってクレームの電話を入れる方もいます。だからアジャスターさん達は何も言いませんが、作業写真だけは提出するよう、リペゾウも気を使っています

続く


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2017.06.07 Wed
 クォーターパネル取替作業した別の車の、作業途中画像です。下記写真の加工した新品パネルを、溶接して組み付けます。

ムーブクォーター取替 (2) 

 溶接直前の状態ですが、リヤドアは付いたままです。元のリヤドアをゲージにして、新品パネルの位置決めをおこないます。ですから指数テーブルの作業前提条件では、通常のリヤドアやバックドアの脱着作業は含まれていません。

ムーブクォーター取替 (1)

 下記は取替作業後にサフ塗装した時点での写真ですが、この段階では、既にリヤドアを取り外しています。バックドアは横開きですから外しませんが、車種や溶接位置によっては取り外す場合もあります。

ムーブクォーター取替 (3) 

 何故、外すかと言いますと、クォーターパネルのリヤドアストライカーが取り付けられる部分周辺の塗装作業の為です。下記写真の部分です。通常は作業面に対し、正対に構えて作業します。リヤドアが付いたままでは、標準的な体格の職人にとっては、作業空間が狭過ぎます。

ムーブクォーター取替 (4) 

 リヤドアが付いた状態では、塗装前のマスキングも一仕事です。開け閉めができるように、ドア裏には塗装ミスとが飛ばないように、そんな事を考えて作業すれば、あっという間に1時間を越えます。ガンが入り辛い部分も出てきますから、仕上がりも悪くなります。30年前40年前と比べ、お客様の眼は肥えています。ドアを開けなければ見えない内側は、色が染まっていれば良いという感覚では、クレーム続出です。ボデー表面と同様の質感が当然です。

 ドア脱着工賃4千円をケチって、もしクレームで再塗装するとしたら、それこそ馬鹿げています。最初からリヤドアを外し、作業環境を整えてから塗装する方が楽です。生産性も品質も向上します。クォーターパネル取替時のリヤドア脱着は、求められている仕上がりレベルを考慮すれば、必要不可欠な作業です。指数テーブルに記載されていないという理由で、この項目を削ろうとは思わないでもらいたい。必要だから作業しています

ムーブクォーター取替 (5) 

続く


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