車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

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2017.04.26 Wed
 お気づきの方もいると思いますが、当社のホームページがリニューアルされました。ぱっと見は変わりませんが、中身は全くの別物です。完成度30%足らずですが、とりあえずアップできるレベルとなり、交代ということにしました。これから文章や写真を入れ替えたり追加したりしながら、数年かけて完成度を高めていきます。

 以前のホームページを作ったのが、2009年夏です。あれから8年経ちました。ネットの世界の8年は長いです。Googleの基準が何度も変わり、合わせて検索ランクも下がりました。でも愛着があったので、できるだけ弄らずにきました。人間に例えればヨボヨボの爺さんホームページが、最後まで第一線で踏ん張り、最新のと張り合ってくれました。制作元のビジョン・サプライ社には、かなり無茶な要求をしましたが、望みどおりのを作っていただきました。ありがとうございました。 www.vision-supply.com/

 この8年間は、鈑金業界にとって激動の時代でした。予想以上に変化し、世代交代も進みました。当社でも顧客層から業務内容まで、大幅に変化しています。直需主体の経営に変わり、売上の半分近くは鈑金塗装以外の業務です。

 我ながら節操の無い、よく言えば柔軟性のある性格です。時代に合わせて自分も変わり、同時に会社も変えていきます。人に喜ばれる事をやるという、サービス業としての精神だけは変えていません。経歴は現場職人一筋ですが、たぶんサービス業が自分の天職と思います。初対面の方も苦にならないし、接客自体が楽しいですから

 ホームページを作ってからは、老若男女を問わず、多くの方が来店してくださいます。先日来店した方の見積をしたら、こんな事を言われました。「他の店で見積したら、もっと安かった。でもその金額でいいです。あなたのところで修理します。何社ものホームページを見たけど、ここが一番良かった。」この言葉は嬉しいですよ。ホームページに魅かれて来店し、リペゾウに会って得心したという事です。ホームページと自分が、うまくマッチしている証明です。自社ホームページは自分の分身です。リペゾウと気の合う方だけを、強烈に引き寄せます。暇があれば覘いてみてください。かなり自慢できるレベルです。

 bw-alpha.co.jp/ 


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2017.04.19 Wed
 30年以上前の話題で、サフから隣接パネルまで何センチあればボカシ塗り可能か?なんていうのがありました。どんな色も30センチあれば可能という答えが、一般的だったと思います。どんな色でもといっても、当時は色味のはっきりした色ばかりです。3コートパールすら、未だありません。修理したからといって新車に戻るわけじゃないぞと、お客様に平気で言える時代です。塗料はチープだったけど、気も楽でした最近は面倒な色が次々と出てきてでも職人としては30センチあればボカせると言いたいですよね。今回はボカシ塗りのコツについて語ります

 上手にボカシ塗りするポイントは、塗料を乗せ過ぎないことに尽きます。一度にドカンと載せないで、薄塗りで丁寧に塗り広げていく。下記写真はスバル37Jボカシ塗りの記録です。ガンは岩田のLPH80。エアー圧1.8弱.。吐出量は全開設定。ガンのトリガーは半クラッチ状態で、吹き付け面はセミウェットが基本。とまりの良い水性塗料では、パラパラとミストをかけていく感じです。これで充分に塗れます。

フオレスタ― ボカシ塗り (1) 

 隣接パネルとの幅は23センチほど。許容範囲の仕上りにはギリギリです。

フオレスタ― ボカシ塗り (2) 

 サフ部を覆うように、カラーベースを軽く2回連続塗り。塗り込むのではなく、ミストをかけながら広げていく感じです。

フオレスタ― ボカシ塗り (3) 

 乾燥後に一回り大きく、更に1回塗り。これでカラーベースの塗装は終わりです。がっちり塗り込むと、塗装部分だけが白くブチ状になります。2Kだとリカバリー可能ですが、水性では駄目です。拭き取って塗り直した方が賢明です。

フオレスタ― ボカシ塗り (4) 

 必要量のパールベースに、カラーベースを5%混入し、ボカシ塗り専用塗料を作ります。

フオレスタ― ボカシ塗り (5) 

 ボカシ塗り専用塗料で、カラーベース部を覆うように1回塗り。

フオレスタ― ボカシ塗り (6) 

 更に範囲を広げて、2回目。これでボカシ塗り終了です。

フオレスタ― ボカシ塗り (7) 

 ボカシ塗り範囲を覆うように、、パールベース1回塗り。更にパネル全体を覆うよう2回目。ムラが気になる場合だけ、乾燥後にムラ取りで軽く1回。

フオレスタ― ボカシ塗り (8) 

 乾燥後にクリヤーコートして終了。まあまの出来栄えです

フオレスタ― ボカシ塗り (9)  

 最後に一言です。塗装の基本は薄塗り最低限の膜厚で、必要とされる外観や対候性が発揮できる塗装を目指します。


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2017.04.12 Wed
 マツダのソウルレッドに触発されてですか、各メーカーからカラークリヤーを使用した新色が出てきました。ボカシ塗りで苦労している職人さんも多いと思います。リペゾウも最初の頃は、勝手が分からず苦戦しました。台数をこなした今では楽勝です。この塗装のコツは、焦らず丁寧に、薄塗りを重ねていくことです。ホンダのR565Mのボカシ塗装の作業記録です。使用塗料はRMのオニキスです。

 先に必要量のカラーベースとカラークリヤーを調色し、準備しておきます。今回はカラーベース50グラムとカラークリヤー100グラムを作りました。希釈率は基準の5割増し。かなりシャブシャブです。

R565M (1) 

 カラーベースを必要量だけ、スプレーガンに入れます。

R565M (2) 

R565M (3) 

R565M (4) 

 周辺にミストが飛ばないよう、エアー圧を通常より1割程下げます。吹き付け時の塗膜状態がセミウェットになるよう、トリガーは半クラッチ状態を維持します。サフコート部を隠蔽するように、焦らずに丁寧に塗り広げていきます。

R565M (5) 

 最終的な完成塗膜の膜厚が厚くなるので、1回毎に軽く熱を掛けて水分を飛ばします。送風乾燥よりも加熱乾燥の方が適していますが、パネル温度の注意が必要です。

R565M (6) 

 カラーベースは3回塗りで終了。ここからボカシ塗装に入ります。

R565M (7) 

 ガンに残っているカラーベースの半分量のカラークリヤーを追加して、ボカシ塗装用の混入塗料①を作ります。

R565M (9) 

 しっかりと、かき混ぜます。

 R565M (11) 

 カラーベースを隠蔽するように、徐々に塗り広げていきます。 

R565M (12) 

 2回塗りで終了です。軽く加熱して水分を飛ばします。まだカラーベースが透けてみえますが、これで充分です。

R565M (13) 

 ガンに残っている混入塗料①と同量のカラークリヤーを追加して、ボカシ塗装用の混入塗料②を作ります。 

R565M (14) 

 混入塗料①の塗装範囲を隠蔽するよう、混入塗料②で2回塗りします。

R565M (15) 

 必要以上に塗装面が温まってきた様子なので、送風して冷やします。吹き付け時にセミウェットになる状態を維持させます。

R565M (17)

 ガンに残っている混入塗料②と同量のカラークリヤーを追加して、ボカシ塗装用の混入塗料③を作ります。 

 R565M (16) 

 混入塗料②の塗装範囲を隠蔽するよう、混入塗料③で2回塗りします。

R565M (18) 

 ボカシ塗り完了です。

R565M (19) 

 透かして見ても大丈夫です。。最初から最後までトリガーは半クラッチ状態で、吹き付け直後の塗装面が、セミウェット状態であるように維持します。トリガーを引ききってウェット状態になるほど乗せてしまうと、ブチになりボケません。

R565M (20) 

 混入塗料③の塗装範囲を隠蔽するよう、カラークリヤーで1回塗り。エアー圧は通常に戻します。軽く熱を加えてから、カラーベース内のメタリック粒子が露出し目立つ部分がないかをチェックします。更に範囲を広げ、もう1回塗装します。

R565M (21) 

 カラークリヤー塗装終了です。 

R565M (22) 

 シャブシャブの塗料で薄塗りといえど、合計11回塗り重ねています。内部に籠った水分が抜けきるよう、じっくりと熱を掛けます。

R565M (23)    

 乾燥後に通常クリヤーを上塗りして完成です。

R565M (24)  

 腰を据えて作業すれば、それほど技術的には難しくありません。後日のクレームの心配もありますから、通常塗装の倍の時間を掛けるつもりで取り掛かる方が良いと思います。塗装範囲を、今回の半分くらいまで縮めることは可能です。

 
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2017.04.05 Wed
 暫く前の自研センターニュースで、リペゾウの得意な筆差しが、シールアップ工法という洒落た呼び方で載っていました。一般的な筆差しと違うのは、仕上り時の質感や耐久性が高く、場合によっては通常の吹き付け塗装と肩を並べます。

 シールアップ工法による処理例 1

 ワイヤーに接触してクリヤー層が剥がれています。カラーベースは綺麗に残っています。オリジナル塗膜を残したいとの要望で、シールアップ工法で修復作業をおこないました。

S660 シールアップ (2) 

 損傷部をクリーニングし、足付けしてから周辺部をテーピングします。

S660 シールアップ (3)

 規定量の硬化剤を混入したクリヤーで、損傷部を2~3回、筆塗りします。

S660 シールアップ (4) 

 強制乾燥させてから、周辺テープを剥がします。筆塗りした部分だけ、周辺塗膜より盛り上がっています。

S660 シールアップ (6) 

 ブツ取りカッターを滑らせて、必要以上に盛り上がったクリヤー塗膜を削り落とします。


S660 シールアップ (7) 

 ちょっと高めで作業を止めます。

S660 シールアップ (8) 

 2千番の水研ぎペーパーで、軽く研ぎます。盛り上がってる部分だけにペーパーが当たるよう、硬質の当て板を使用します。

S660 シールアップ (9)  

 水研ぎ後に磨いて終了です。よほど注意深く見ないと分からないレベルに仕上がりました お客様にも、たいへん喜んでいただきました。

 お預かり時間は3時間。施工料金は¥9720-(税込)です。

S660 シールアップ (12)



 シールアップ工法による処理例 2 (カラーベースからの作業)

 隣接車のドアがぶつかり、傷が下地まで達しています。オリジナル塗膜を残したいとの要望で、シールアップ工法で修復作業をおこないました。

シールアップ工法 (1) 

 普通に見たら、誰も気づかない仕上りレベルです お客様にも、たいへん喜んでいただきました。

 お預かり時間は2時間。施工料金は¥8640-(税込)です。

シールアップ工法 (2) 



 シールアップ工法による処理例 3 (応用編)

 再塗装してある部分をぶつけました。パテの割れ目から水分が入り、腐食が進んでいます。錆びないように、そして低価格で見栄えを良くしたいとの要望です。シールアップ工法の応用で修復作業をおこないました。

シールアップ工法の応用 モビリオ (1) 

シールアップ工法の応用 モビリオ (2) 

 錆の部分だけ、ベルトサンダーで削り落とします。

シールアップ工法の応用 モビリオ (3)

 脱脂してから、パテワイパーでパテを一発塗り。

シールアップ工法の応用 モビリオ (4) 

 生乾き状態のパテに、硬化剤を入れたサフを、刷毛で厚塗り。はみ出た余分なサフを、スキージーでカット。

シールアップ工法の応用 モビリオ (5) 

 軽く熱を加え表面が固まってきたところで、シールアップ工法スタート。下地が透けるくらいの方が、出来栄えは良です。

シールアップ工法の応用 モビリオ (6)  

 もう腐食は進みません。作業前と比べると、見栄えも良くなりました。これで充分という方には、お勧めの修理です。お客様にも、たいへん喜んでいただきました。

 お預かり時間は半日。施工料金は¥12960-(税込)です。

写真では簡単そうですが、意外と難しいです。この記事を読んでるのが同業者の方なら、お客様の車でやる前に、先ず練習してください


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テーマ:修理 - ジャンル:車・バイク
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