車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

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2016.08.31 Wed
 久し振りに、難しいと思う色に出会いました。ホンダのB611P。ブルーのメタリックです。ボカシ塗装ならよいのですが、ブロック塗装しなければならない事になりまして調色精度で、95%以上に持ち込まないと不味いです。最初は安易に考えていたのですが、塗料メーカーの調色データーが、全く使い物になりません。伝手を辿りホンダの内製化工場に問い合わせたら、そこでも困っているとの話です。自力で、昔ながらのやり方で調色するしかありません。

 S660バンパ (1) S660バンパ (2) 

 この色の難しいところは、ウェット時とドライ時で、かなり色味が変化するところです。光輝感の強い粗いメタリックベースが入っています。このメタリックベースが、悪さをします。乾燥に合わせて、表面に上がってきます。反射で色味が消えて、白っぽい状態になります。2時間近く悪戦苦闘して、なんとか許容範囲に持ち込みました。

 意外と知られていないのですが、色は乾燥に合わせて、刻々と変化していきます。塗装面下地の状態や、塗装時の温度等に因って、同じ色でも、色味が変わります。100%同じ色を再現するのは、不可能に近いです。先日、ホンダの3コートパールの塗装をした時の写真です。

 色の変化 (1) 

 グランドコート2回目、塗装直後のウェット時です。塗った部分と塗らない部分の色差が、素人さんんでも分かると思います。白味が強すぎるように感じますが、乾燥してくると、下記写真の様に変わります。

 色の変化 (2) 

 乾燥に従って、重い白の粒子が下に落ちて、黄色や黒の粒子が上がってきます。さほどの色差はありません。周辺部に軽くバラ吹きしてボカシます。

 色の変化 (3) 

 グランドコート終了です。この上にパールベースを吹き付け、更にクリヤーコートします。この段階で、この程度の色差だと、許容範囲内に入っています。乾燥中の変化は、経験を積む中で体得します。職人になるまでは、時間が掛かります。



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2016.08.24 Wed
  修正作業開始です。

 ノート フロア修正風景 (1) ノート フロア修正風景 (2) 

ノート フロア修正風景 (3) 

ノート フロア修正風景 (4) 

ノート フロア修正風景 (5) 

 作業後に画伝した翌朝、K君がすっ飛んできました。バチバチ写真撮りしてる彼に、修理金額がアップした精算見積書を渡します。見積内容の説明と技術的な質問への応答をして、この日の再々立ち会いは終了です。作業を続行しながら随時写真撮りし、次に備えます。4~5日経過して、予想通りにK君が現れました。

K君 「近くを通ったので、寄らせてもらいました。」

りぺ 「そろそろ来る頃だと思っていたよ。」 「レポートが作れないんだろう?」

K君 

りぺ 「レポート用の作業写真を何枚か撮っておいた。」

 ノート フロア修正風景 (6) ノート フロア修正風景 (7) 

 上記の様な写真を何枚も見せて、作業内容についての説明をします。

りぺ 「この写真、欲しいだろう?」

K君 「欲しいです。ください。それが無いと、レポートを上げられません。」

りぺ 「やるよ。そのつもりで撮った写真だからね。」 「ギリギリまでやって、どうしても数字が合わない部分は相談に乗るから、早めに言ってきなさい。」

 まぁこんな感じで、この案件に関しては終了です。保険協定は工場と損保の協同作業ですから、どちらかが一方的に押し決めようとするのは間違っています。互いに主張を出し合って、その上で、どこで折合をつけるかです。本来の指数では、作業方法も限定されてきます。厳密に指数を運用して見積作成する事と、実作業に忠実に見積作成する事は、互いに合い入れない部分があり、どうしても矛盾が生じます。調整が必要です。



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2016.08.17 Wed
 実際に作業に掛かったら、想像以上に酷いですね。スペアタイヤ付きでした。最近の車ははパンクセット装備が多く、リペゾウも判断を誤りました。更に修理金額がアップします。

ノートフロア (1)

ノートフロア (2) ノートフロア (3) 左リヤシート下まで歪み!

 スペアタイヤごと押し込まれてリヤフロア先端部全体が盛り上り、プレスされたみたいに折り曲げられています。もちろん左リヤメンバーも座屈変形しています。K君を呼んで、再立ちしながらのレクチャー開始です。

りぺ 「このフロアは、8千円の鈑金で直るんだよね?」

K君 「見えなかったもんで。」

りぺ 「パッと見の数枚の写真だけで見積してるから、俺も君と同様で見てないよ。でも左クォータの状態から考えて、リヤフロアの損傷は酷いと。場合によっては交換もありえると、少しでも考えなかったの?」「見えないから分からないと言うのは、それは素人の言葉だよ。」

K君 

 波及の痕跡が残るチェックポイントを確認しながら、要所を写真撮りしてもらいます。全体の損傷把握が済んだ時点で、修理方法についてのレクチャー開始です。

りぺ 「よくある一般的な損傷だから、自研センター内の研修で、同様の事故の作業観測はしているよね?」

K君 

りぺ 「答えなくてもいいけど、この場合の一般的な修理方法は、リヤフロアを含めたL字交換になる筈だよ。」「何故なら、合理的に修理方法を考えた場合は、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だろ?」

K君 「普通は交換です。」

りぺ 「普通は交換だけど、ロアバックパネル以外は、引き作業だけで修正するよ。正しく引っ張れば、殆ど綺麗に復元する。パテも使わないと思う。」

K君 「できるんですか?」

りぺ 「できるけど、うちの技術料は高いよ。」

K君  「そちらの見積ベースで考えています。でも、お手柔らかにお願いします。」

りぺ 「技術料とは別で、特急料金で2割増しとか付けてくれないか?」

K君  「勘弁してください。」

 まぁこんな感じで、最初の再立ち会いは終了です。

続く
 

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2016.08.10 Wed
 翌日になり、今度はK君一人で来社です。挨拶を交わした後で、K君の謝罪から始まりました。以下、対話形式で書きます。

K君 「見積の書き方が未熟で、不快にさせたようで申し訳なかったです。」

りぺ 「お互い立場が違うから、多少の見解の相違はあると思っている。でも今回の案件に関しては、あまりに相違が大き過ぎないか?」

K君 「自分が書いた見積で、全ての作業ができるとは思っていません。作業に立ち会いながら、煮詰めていくつもりでした。」

りぺ 「事故状況を聞いて、表面に現れた波及の痕跡を見れば、大概の判断はできる筈。それができなければ、プロじゃない。プロどうしだから対等の立場で話し合って、協定作業を行うわけだろ。素人の様な見積を書く君を相手に、話し合いができるのかい?」

K君 「良い機会だと思っていますので、勉強させてもらうつもりです。」

りぺ 「分かった。作業に掛かったら電話するから、再立ち会いに来てくれ。入庫順に修理していくから、8月の終わりくらいには着工できると思う。」

K君 「それじゃ困ります。遅くとも7月中には立ち会いしたいです。」

りぺ 「順番待ち状態なのは、見ただけで分かるだろう。入庫順に修理するのが当然だろう。」

K君 「いやぁ、それは当然ですが、そこをなんとか。早く修理してもらわないと困ります。」

りぺ 「素敵な代車を用意してもらったから、ノンビリでいいと聞いてるぞ。お客さんから、しっかり修理してくれとは言わたが、急ぐとは言われてない。誰が困るんだ?」

K君  「そこをなんとか」 

りぺ 「皆が順番を待っているのに、自分のだけ先にやってくれと言うの?しかも、こんな安い料金をつけといて。」

K君  「私も、この料金では直らないと思っています。リペゾウさんの付けた料金くらい掛かるのは、当然だと思っています。」

りぺ 「よし、考えは分かった。この場で即答できないが、調整をしてみる。」

 まぁこんな感じで対面を終えて、最終的にはK君の希望どおりに順番を変えて、2週間後に再立ち会いです。ここからが本番です。愛情を持って、厳しく指導しました


続く 

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2016.08.03 Wed
 先月の話です。懇意の業者さんから、オカマ掘られた車が入庫したとの見積依頼です。合間に寄って写真撮り。60万ちょっとの事前見積を作りました。アジャスターさんの立ち会いが終わった段階で、当社に運び込まれてきました。業者さんが、アジャスターさん作成の見積を持っています。当方の見積を提出したら、カウンターでFAXしてきたとの話です。総額45万ほどですが、内容が凄い。後方から押し込まれてバックドアは開かないし、左クォータと左リヤドアの隙間は無い状態です。リヤフロアの損傷も酷かろうと想像できますが、なんとリヤフロア鈑金8千円の左クォター鈑金7千円とか書いてあります誰が書いたのかと思えば、K君です

04_2016080119460386f.jpg 

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 作業前の事前見積ですから、100%正確である必要はありません。でもこれはねお客様にとって事故時は、買換えを検討する時機ともいえます。特に保険が絡んでいる場合は、保険金を頭金に、新車に代える方も多いです。その場合は工場と損保で話し合って、損害額の認定作業を行います。立場の違うプロ同士で話し合って、協定作業を行います。見積50万なら修理するけど、60万なら買い換える。こういう方もいますから、事前見積といえど、ある程度は正確に算出しないと不味いです。

 これだけ最初から見解が違うと、話合いする気にもなりませんね。業者さんに聞いたら、工場代車も認めずに、相手側損保がレンタカーを手配したとの話です。これも勘違いしてます。正しい方向に、指導する事を決めました。先ずは仲良しの鈑金屋さん、富士のオートサービス・ツチヤの社長さんに電話です。K君の上司のIHさんと、メカニック時代からの人間関係があると聞いています。

 状況をざっと話して、「俺が担当を変えてもらいたいと言ってると、IHさんに伝えてよ。」「すぐじゃなくていいから。」「事故車で駐車場いっぱいで、入庫順に修理していくから。」「この車を修理するのは、たぶん2カ月くらい先になるかな。」と、こんな感じの会話を週末にしました。翌週早々、IHさんに連れられてK君が来社です。たまたまリペゾウ、外出していましたが、留守の者から報告が入りました。

続く
 

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