車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

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2016.07.27 Wed
 画伝での作業前協定時にUさんから、「ドアのベルトモールだけ、再使用してください。」と言われました。数十年来のお付き合いですから、内情も分かっています。その部分だけ保留で、先送りとしました。最近、あちらこちらの損保の真面目なアジャスターさんから、同様の要望が寄せられます。メーカー修理書に再使用可能と書いてあるそうでして、現場を知らない上司の指導があるみたいです。お前がやってみろと言いたくなります。上手く外れたとしても、半端じゃなく指先痛いんだから

 このブログを読んでる素人さんは、何の話か分からないと思います。写真入りで説明します。ベルトモールというのは、ドアガラスの下の部分に付くモールです。上から嵌め込んであります。取外す時は引き上げますが、プラスチック素材の逆爪が引っ掛かります。新しいうちは柔軟性がありますが、5~6年も経ったら、もう大変です。無理に引っ張れば、簡単に割れます。どう見ても再使用など、カーメーカーは考えていません。新品部品を買ってもらう事を前提に、作っています。

 ベルトモール (1) ベルトモール (2) 両サイドが癌です

 ベルトモール (3) ベルトモール (4) 

 割れた逆爪部分の拡大です。我ながら、汚い指です。

 ベルトモール (5) 

 何十本も引っ張っていると、たまに簡単に引き抜ける時があります。でも大概の場合は、写真の様に引っ張れば壊れます。壊さない様に引き抜く事も可能ですが、半端じゃなく手間暇掛かるし、神経も使います。モール1本外すのに汗だくで、20分掛けてもしょうがないじゃないですか。気の良い鈑金屋さんだと、何とかアジャスターさんの要望に応えようと頑張ります。だから儲かりません。何も考えずに、グッと引き抜いて、壊れたら部品代請求しましょう。仕方ないじゃないですか。これはカーメーカーの責任であって、修復作業している俺達のせいではありません。とにかく、プラスチック部品が多過ぎます



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2016.07.20 Wed
 右リヤサイドメンバー・リヤフロア・ロアバックパネルと、順番に溶接していきます。

 no-to  大破車修正 (16) no-to  大破車修正 (17) 

 塗装前に外装部品を仮付けして、各部のチリを確認します。塗装後の微調整では、パネルを傷つけて再塗装する危険があります。塗装前のチェックが必要不可欠ですが、部品を2回脱着する手間代を、どこに乗せるべきかと迷います。

 塗装後にバックドアを組み付けた時点での写真です。クォータパネルは塗装していません。左は撮り忘れましたが、全てのチリは正常に戻りました。

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 no-to  大破車修正 (19) 

 MASAやん相手に、週一の社内見積勉強会を継続しています。この車の見積を作らせたら、約110万でした。それなりに筋の通った内容です。自分の精算見積書は90万ちょっとです。この金額で協定しました。MASAやんとの金額差が20万ありますが、粗利計算すると、その差は微小です。追加画像の要求もなく一発協定する方が、手間が掛からず得です。

 指数は最低料金です。見積総額を上げても、実際に作業時間が掛かれば、さほど儲かりません。記載項目は、作業しなかければ詐欺です。書いたら作業せざるをえないし、支払い側からの写真要求に応じるのも当然です。技術力で手間を省けるなら、その技術料を分かり易い形で、記載項目の中に如何にして組み込むかがポイントです。見積総額を追う考えだけでは、時代と合いません。


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2016.07.13 Wed
 このタイプの損傷は、床式修正機が得意とするところです。補助固定を併用します。右クォーターパネルを切って右リヤサイドメンバーを直に掴めば、修正作業は簡単です。高さを取った状態で後方に引きながら、右方向にスライドさせるだけで、あっという間に終わります。今回は右クォータパネルと右ホイールハウスを生かすのが前提なので、作業を何段階にも分け、ちまちまと寸法出しを行いました。

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 修正して寸法がでたら、リヤフロアと右リヤサイドメンバーを粗切りします。床が無いと、けっこう間抜けて見えます

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 補給部品の溶接前の写真ですが、右リヤメンバーと右リヤサイドメンバー(黒色)の板厚の差が分かりますかね。全く違います。2乗に比例しますから、強度差は倍くらいありそうです。普通の車は全て、車両の前後端部の強度を意図的に下げてあります。フレームの板厚も薄くして、簡単に潰れるように設計しています。衝撃を、潰れながら吸収します。車両中央部の人が乗るセーフティゾーンは強度を高めて、事故時の生存空間を確保します。上手く作ってあります

 no-to  大破車修正 (13) 

 続く

 
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2016.07.06 Wed
 ゴールデンウイーク前後で、大破車ばかり入庫しました。順番に修理していますが、作業量があって捗りません。こいつも作業に掛かる前に、1ヵ月以上経っていましたなんとか2ヶ月以内で終わらせました。荒引きして、無理やりバックドアを開けた段階での写真です。

 no-to  大破車修正 (3) no-to  大破車修正 (4) 

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 このくらい気持ちよく潰れると、歪みはセンタフロアまで到達します。リヤシートを外すと、案の定でした。

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 右クォータパネルの下半分は、リヤドア内側に潜り込んでます。逆に左クォータパネルは、リヤドアとの隙間が広がっています。

 no-to  大破車修正 (1) 

 no-to  大破車修正 (2) 

 単純で分かり易い損傷です。車両後部右側から、5時方向に押し込まれています。右リヤサイドメンバーが前方に潰れながら、左側に倒れ込んでいます。後端は仮想基準より下がり、右リヤメンバ―との溶接付近では押し上げています。右リヤサイドメンバーの変形に引っ張られる形で、右ホイールハウスや右クォーターパネルに損傷が発生しています。左リヤメンバーは、右と相対で考えます。

 修正前の損傷イメージの作り方は、入力点から入力方向に抜けた力が、車体を一周して、また入力点に戻ると考えます。左クォーターパネルは、右側の入力点に引っ張られますから、左リヤドアとの隙間が広がります。リヤパネルとリヤフロア及び右リヤサイドメンバーの損傷は酷いので、最初から交換前提で作業に入ります。左右クォーターパネルは修正です。正しく骨格修正すれば、外板パネルのチリは正常に戻ります。クォーターパネルの塗装も必要ありません。

続く


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