車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

未分類ご挨拶作業実例業界近況プライベート作業実例 塗装工場経営思考
2016.04.27 Wed
 中国籍のTさんに貸し出して、返却直前にオカマ掘られたシビック。バンパーがボッコリと凹んでいます。よく見ると、右クォーターパネルにも、誘発損傷に因る歪みが発生しています。バンパー裏側のロアバックパネルにも損傷があると予想されますが、人身が絡まない程度で良かったです。車は手を掛けさえすれば、完全に治りますから。

 シビック リヤ損傷 (1) 
 シビック リヤ損傷 (2) シビック リヤ損傷 (3) 

 警察の現場検証も済んで、一息ついたTさん。日本で事故に遭遇したのは初めとの話です。好奇心丸出しで、どのようなプロセスで事故処理されるのかと、次々と質問してきます。質疑応答を繰り返すうちに、日中の事故時の保険対応には、想像以上の差がある事が分かってきました。

 Tさんの話によると、この程度の事故では、中国では修理しないのが一般的です。保険に入っていても、使用後の掛け金の上がり方が半端じゃない為、誰も使いたがらないそうです。その場で話をつけて現金を貰って、すぐに修理しないのが普通です。それでは保険を使う機会が滅多に無いのではと尋ねたら、予想外の答えが返ってきました。Tさん曰く。「時期を見て、保険を1回だけ使います。その1回で、車全体の凸凹全て直します。」

 最初は意味が分からず、「保険は1事故につき1回だよ。今回の事故と関係無い凸凹までは直せないだろ。」と聞いたら、Tさん曰く。「その1回を膨らまします。そうすれば、契約者も修理工場も損害調査に来た人も、皆が幸せになります。」ちょっと待てよ。それは…なんと素晴らしい国なんだ。アジャスターさんが握ってくるの?先方から手を挿しだしてくるの?リペゾウ、自ら手を出しませんが、握り返すだけなら

続く


FC2ブログランキング参加中ポッチィしてください。よろしくお願いします

   
スポンサーサイト
2016.04.20 Wed
 大地震が必ず来ると言われる土地に住み、自宅も築50年以上。明日は我が身で、他人事じゃないです。できる事はしようと思います。とりあえずは通常ペースで、週一ブログを書きます。

 昨年夏から始めたレンタカー業です。5台体制で稼働して、立ち上げ8ケ月間で、200万売上ました。要領が分かってきたので、今年度は更なる飛躍を狙っています。その為にも、貸出し単価の高い1BOXが必要。探していたら、浜松支部の土屋さんからラインが。「下取りのセレナがあるよん。」格安で譲っていただきました。ありがとうございます。沼津まで届けてくれたので、お礼にラーメンをゴチしました。そのうち、もっとまともなフレンチかイタリアンをゴチします。

 できるだけ早くデビューさせたくて、本業の合間に手を入れています。外装の凹みや傷を補修して、ボデー全体をコーティング。ガラスは撥水処理して、内装清掃。エンジンや足回りを整備して、消耗部品や油脂類は交換。「わ」ナンバー登録して、ETCとナビとバックカメラを付け、保険も入れてと。実際に稼働するまで、かなりの手間暇が掛かります。今日はタイヤ交換しました。原価計算すると、けっこうな総額ですが、セレナ君、君には期待してるんだ。1台で軽2台分は稼いでもらわんとね

 エース準備中 (1) エース準備中 (2) 

 レンタカー業を始めてから、以前は縁の無かった方が来店します。先日は、中国籍のTさんが来店です。日本の大学に留学して、卒業後も日本ベースに活動しています。彼は大概の日本人よりも、ずっと日本人らしいです。返却直前の停車中にオカマ掘られて、「壊してごめんなさい」と、ひたすら頭を下げてました。T君が悪いわけじゃないし、相手損保に請求するから気にしないでねそれにしても彼の話は、インパクトありました。次回に、レンタカーの損傷状況と合わせて語ります。


FC2ブログランキング参加中ポッチィしてください。よろしくお願いします

   

テーマ:修理 - ジャンル:車・バイク
工場経営    Comment(0)  TrackBack(0)   Top↑
2016.04.13 Wed
 オカマ掘られて、バンパー交換の車が入庫しました。新品バンパーと交換して作業終了のつもりでいたら、元請け業者さんから一言…「これだけ色が焼けているのに、色塗りの新品バンパーを付けたらヘンだよね。」一瞬ヤバイと思いましたが、逆らえません。世話になり過ぎています。未塗装の新品バンパーを取り寄せて、実車に合わせて調色。塗装して取り付けました。

 08_201604041857500b1.jpg 09.jpg

 久し振りに手調色です。データー調色で作った色を基にして、自分の感覚で、原色を足していきます。正面の赤味は抑えつつ透かしの黄味を強くしてなどと、方向性を決めてから、頭の中で、各種原色を加えた時の変化をシミュレーションします。この作業では、頭に原色特性が入っている事が必要です。数十年前は、常時こんな感じで調色してました。、誰でも調色作業が、できる時代じゃなかったです。10分ほど掛けて作った色を、テストピースに塗ります。
 
 10_20160404185752f26.jpg 真ん中が作った色で、両サイドは実車。

 許容範囲に入りましたが、ここからが難しい。何が難しいかと言うと、鋼板パネルとPBバンパーでは、同じ色で同時に塗装しても、同じ発色になりません。下記写真をご覧ください。

 11.jpg 12.jpg 

 同時に同回数の塗装をしていますが、明らかに色が違います。バンパーの方が白いです。こうなる事は予想していましたが、勘弁してもらいたいです。バンパーの色を、撹拌棒と同色にしないと納まりません。実車より赤味を強めて、再調色します。

 13_20160404200026554.jpg 左側が、再調色した方です。

 14.jpg  光線で赤く見えますが、実車では違和感無いです。無事に納まりました。それにしても、新品バンパーの塗装指数は安いですねウレタンバンパーが出回りだした頃の塗装料金を知ってるだけに、どうも釈然としません。技術料が入る余地がありません。


FC2ブログランキング参加中ポッチィしてください。よろしくお願いします

   

2016.04.06 Wed
 年度変わりして、一段落しました。お待たせしていたハイソリッドクリヤー(スターラックスCP)塗装について、続きを語ります。

 リペゾウの理解の範囲内で、このクリヤーの特徴について語ります。従来品と比べると高粘度で、塗装面に吹きつけると、粒状に付着します。平滑性が高く、粒状から変化します。山が丘に、サンドペーパー状態から平面に変わります。粘度が高く重い分だけ、塗装時の大気飛散は減少し、付着率は高まります。従来品より、使用量は激減します。プリウスのフェンダーのクリヤーコートなら、クリヤー30gに硬化剤とレデューサー(シンナー)を足して50g弱。この量で、規定膜厚の塗装が可能です。缶コーヒー1本分の希釈済みクリヤーで、フェンダー3枚塗装できます。

 スターラックス (3) この塗装作業で、クリヤーの使用量は約80g。

スターラックス (4) 

 環境負荷が小さく、時代に合ったクリヤーですが、一つ難があります。従来の感覚では、塗装面の肌作りができません。塗装直後と3分後では、肌が別物です。アルトの塗り肌を作ったつもりが、ガン洗浄してから見に行くと、クラウンの塗り肌に変わっています伸びを逆算してバラ吹きすると、今度は意外に延びなかったり

 希釈率やガン設定を変えたりと、様々な試行を繰り返すうちに気づきましたこのクリヤーは、職人用じゃない。国産・外資を問わず、ラインナップに加わる新製品は、従来品よりもバカチョンです。経験年数が浅い方でも、そこそこレベルに仕上る設計です。40年前なら、メタリックをムラなく塗装するには、2年くらいの塗装経験が必要でした。日進月歩で進歩して、今はムラ塗りの方が難しいです。このクリヤーに合った塗装イメージが湧いてきました。

 塗装面に眼を凝らして、丁寧に塗り上げようとするから、コントロールできません。素人さんみたいに、塗り肌など気にしないで、塗り重ねのパターン幅と運行スピードだけを一定にして、一気に塗り上げます。塗装面を見るから変になるわけで、ベテラン職人なら片目閉じたまま塗るくらいがベストです。塗り終わって両目を開けると、荒れた塗り肌が見えたりしますが、気にしません。外に出て一服してから、再度見に行くと、肌が伸びてジャストフィットしています。

 要は適当に塗装する。こんな感じの作業を何度か繰り返すと、このクリヤーと感覚が合ってきます。慣れてくると、良さが分かります。適当に塗装しても、そこそこの仕上りレベルになりますし、作業性は抜群です。時間短縮には最適です。


FC2ブログランキング参加中ポッチィしてください。よろしくお願いします 

   

Template by まるぼろらいと