車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

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2014.12.31 Wed
 同業者の飲み会で、某ダイレクト系損保さんの話題が上がりました。「あの会社は酷い。訳の分からない事ばかり言って、話が噛み合わない。」と一人が喋りだすと、次々と賛同の声が上がります。リペゾウも、つい先日の事を思い出しました。話題の某ダイレクト系損保さん絡みの、修理をしたばかりです。

 Mダイレクト写真 (1) 左Rrドアからクォーターにかけて擦傷です。

 各パネル板金修理で画伝したところ、「作業途中の追加画像をお願いします。」との電話です。エクボ程度の凹みに、新品パネル交換見積なら、追加画像の要求も理解できます。でも板金修理の見積で、作業途中の画像が必要でしょうか?一昔前のリペゾウなら、怒って抗議しましたでも人間ができてきた今は、一切の抵抗はしません。作業途中の追加画像を、先方の要求枚数だけ送ります。

 Mダイレクト写真 (2) ムーブ塗装風景M 
 
 必要外としか思えない追加画像は、1枚5百円で販売しておりますもう20年くらい前から、原則的には、写真代を請求していません。修理代を請求する側として、請求の根拠を提示するのも当然と考えます。但し損傷状態が明確で、作業方法も問題無い筈の内容での、更なる追加画像の要求は、必要外の行為です。大概の既存損保さんなら、この程度の損傷は、電話で見積内容を確認し、その場で着工前協定です。そういう話もせず、追加画像だけ要求する理由を考えますと、電話の向こうの相手は素人さん?としか思えません。写真が揃っていれば良いのでしょうか?

 適正な損害額の算出は、継続的に専門教育を受けた方でないと務まりません。聞くところによると、最近の2級アジャスター試験は難しくて、東大入試より合格率が低いそうです。必死になって勉強しても、なかなか受からない。そんな大変な資格を取得させる為の、人材育成費用は莫大だと思います。既存損保さんの多くは、日本各地に立派な研修センターを持っています。衝突試験が可能な設備まで、保有している会社もあります。維持費も半端じゃないでしょうが、この様な部分は陰であって、一般の生活者の眼には映りません。でも適正金額をスムーズに支払う体制作りには、影の部分への投資が重要です。

 ここ数年の、ダイレクト系損保さんの勢いは凄いです。毎年のようにシェアを伸ばし、その分だけ、既存損保さんが喰われる状況です。同一条件で見積ると、確かに安いです。生活者サイドから見れば、魅力あるのも分かります。でも、リペゾウの様なプロから見た場合、掛金の多寡が、保険会社の選択基準となるのは違和感があります。保険で一番大切な事は何かと言ったら、適正な支払いに尽きます。いざと言う時に、損害に見合う適正金額を、スムーズに支払ってくれる。そんな保険会社が一番です。

 某ダイレクト系損保さんも、もう少し損害調査に経費を掛けて、電話の向こうにプロを置いてもらいたいです。節約する部分を、勘違いしているとしか思えません。


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2014.12.24 Wed
 翌朝一番で、アジャスターさんに電話。Nさんの意向を伝えました。続けて、事故の原因を作った加害者の方にも電話を入れ、話合いの場を持ちました。この先は話せません。推測してください。多少の手間と時間は掛かりましたが、Nさんの希望どおりに、リビルトミッションと交換できました。

  ミッション取替 (2) ミッション取替 (1) 新旧並べて撮影

 疑わしいだけでは交換を認めないという理屈は、リペゾウも理解できます。契約者から預かった大切なお金を使う訳ですから、支払いに慎重になるのは当然と思います。でも一筆入れる事もできないというのは、どう考えても納得できません。損傷部の写真を細かく撮影し、詳細な記録を取っています。オイル漏れが発生した時点で見比べれば、今回の事故が原因かどうかは、容易に判断できる筈です。

 子供の頃からつき合いのある友達でもない、全く赤の他人です。問題が発生した時点で対応しますという口約束だけで、皆さんなら納得するのでしょうか?保障の範囲を限定した文章があれば、実際にミッション交換しなくても、Nさんは納得してくれた筈です。加害者・被害者・損保・修理工場、4者間の総体的な満足感も、より高かっただろうと思われます。

 このブログを読んでいる方の中には、損保関係者もいると思います。補償の範囲と期間を限定した文章を作る事は、さほど難しい作業ではない筈です。今後は柔軟な対応を、是非とも検討していただきたいです。


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2014.12.17 Wed
 アジャスターさんとリペゾウの、見解は一致してます。

 たぶん平気だろうが、絶対に大丈夫とは言えない。
 亀裂かどうかは、3か月も乗り回せば判断できる。
 仮に亀裂が入っていたとしても、いきなり走行中に、オイルがガシャ漏れになる事は考えられない。滲む様に垂れてくる筈。

 損傷に対する見解は一致しましたが、処理方法についての判断は分かれます。現時点での対応なら、保険で費用が賄えます。リペゾウとしては疑わしい状態ならば、新品とは言わないが、リビルトミッションと即交換すべきと思います。アジャスターさんは、疑わしいだけの段階での交換は認められないと言います。この状態で暫く走行し、オイル漏れが発生した時点で、再立ち会いして対応したいとの意向です。その時期が半年後であっても、責任を持って対応すると言いますので、折衷案を出しました。

 オイル漏れの発生時点で対応する気持ちがあるなら、文章の形で出してもらいたいと要望しました。自分がNさんの立場なら、単なる口約束だけでは、絶対納得できないです。誰が保障するのかが、明確に分かる文章と捺印が必要です。その旨をアジャスターさんに話したら、自分の一存で文章は出せないので、会社に戻って上司と相談しますとの返答です。夜になって連絡が入りました。上司から、未来に対しての保証はできないから駄目だと言われたと

 Nさんに来社していただき、損傷部の状態を見せながら、専門家としての疑問点も含め、事の経緯を全て話しました。「疑わしいだけの状態での取替は認めないと言うが、かといって絶対大丈夫とも言わない。」「判断できる状態になった時点で、誠実に対応すると言っているが、口約束だけで、文章は出さない。」「Nさんとしては、どう対応してもらいたいですか?」「その判断に従って動きます。」と伝えました。

 ちょうど1週間後、Nさんから電話が入りました。「色々と考えてみたけど、口約束だけという、損保の対応には納得できないです。」「不安を抱えた状態で乗りたくないから、ミッションは取替えてもらいたいです。」「費用は保険で対応してもらいたいし、損保に認めさせるよう、もう一度やり合ってください。」等のお言葉です。予想どおりというか、普通の方なら納得できないのが当然です。

続く


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2014.12.10 Wed
 10月末にお預かりしたNさんのお車。2つの事故が重なった、珍しい事例です。どう処理するかで悩みました。1つ目の事故は単純ですが、2つ目の事故は複雑です。方向性が決まらなければ作業に掛かれず、解決まで1カ月近くの時間を要しました。先ずは下記写真をご覧ください。

 フィットミッション (3) フィットミッション (1)  

 エンジン下部に棒状の物が当り、オイルパンが割れました。亀裂部から少しづつ、エンジンオイルが垂れています。これだけならエンジンオイルパンを取替えて終了ですが、そうは問屋が卸しません。エンジンの横にはミッションがあります。ミッションケースのボルトの先端にも、僅かながら打痕が残っています。エンジンオイルパンの傷の延長線で、同時に付いた傷であるのは間違いありません。しかも、しかもです

フィットミッション (2) 

 ボルトの付け根から、ひび上の線が出ています。ミッションケースが割れているように見えますが、疑問も感じます。

疑問1 原因となった事故状況を推測すれば、それほど大きな力は掛かっていないと思われます。エンジンオイルパンはアルミの鋳造品で、大きな平面です。車が右に傾いている状態で、低速で当たったと推測されますから、割れるのは当然と思えます。しかし車体左側のミッションケースには、それほど大きな力は掛からなかったはずです。

疑問2 アルミの鋳造品は、製造過程で流し込む、素材の微妙な温度差で、筋が入る場合があります。そう思って見れば、バリの様にも見えます。一体これは、どちらでしょうか?

 立ち会いに来たアジャスターさんも同意見で、二人で首を捻りますケース表面を少しだけ削ろうという事になり、部分的に軽く削ってみましたが、変化ありません。もう少し削れば消えるかもしれませんが、本来は、削っていい物じゃありません。途中で作業中止です。

続く

 
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2014.12.03 Wed
 もう12月です。すぐ先には、新年が控えています。今年を振り返れば、概ね順調で、忙しく過ごさせていただきました。晦日まで、最後のラストスパートです

 この1年間で、目に見えるほど、入庫の流れが変わりました。20万くらいの損害では、保険を使いません。様々な手段や伝手を辿って来店する、新規ユーザーが増えています。傷が付いたままの状態で1週間とか、長い方だと1か月以上、乗り回していたと言います。自腹修理では、コストパフォーマンスが重視されます。自分の希望に合いそうな店を探している方が、相当に多い様子です。

 20年近く前のネット黎明期に、1ページのホームページを立ち上げました。手作り感満載の幼稚な物でも、当時は嬉しかったです。今になってみれば、早期からネットに興味を持ち、関わってきて良かったと思います。当社の様な零細企業にとって、自社ホームページの存在は、今後ますます重要になります。未だホームページを持たない同業者の方は、今からでも遅くない。検討をお勧めします。

 新規で自社ホームページを立ち上げようと考える同業者に、経験からアドバイスします。外部委託する時は、適正業者を選んでください。この場合の適正とは、商売そのものを知っていて、依頼者の隠れたニーズを、引き出す能力を持っていることです。ホームページ作成とは単なる集客ではなく、生き方を見直すきっかけに繋がります。必ずしも、自動車鈑金塗装業に精通している必要はありません。

 現在使用中のホームページ作成時、依頼候補先に要望を出しました。ホームページを見ての来店者は、年に1人でかまわないが、その方は必ず、リペゾウと気の合う人にしてくれと。当社の様な小規模の会社で、月に100件も問い合わせが入ったらはっきり言えば、迷惑です。失礼の無いように受け答えし、見積するだけで半日が終わります。落ち着いて現場をやりたいし、忙しいからと、夜中まで働く気にもなれません。それよりも、人生を楽しむ時間が欲しいです。

 かなり無茶な注文ですが、N社長が自信満々に「作れます!」と言うから、全てをお任せしました。先月のホームページ経由の、問合せと新規来店者は5名。すぐ仲良しになり、全員お任せコースで請負ました。うち1名には、車も買ってもらいました。過去5年間での、新規問合せの成約率、90%以上の実績!ホームページ作成以外の広告宣伝に、お金を掛けた事はありません。サーバー代等の維持費以外の、毎月の費用はゼロに近いです。コストパフォーマンスからみれば、驚異的な結果を、出し続けていると思います。

 接客は下手。言葉遣いも酷い。事務所もボッコレクサス店なら確実に落ちこぼれてます。でも気の合う方だけを相手にするスタイルなら、これでもやれます



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