車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

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2014.07.30 Wed
 最近になって一段と増えたのが、保険未使用での修理。訪れる方の殆どが車両保険に加入していますが、20万以内の見積金額ですと、「自腹で修理するから、可能な範囲で修理費を抑えてもらいたい。」との要望が多いです。保険修理でも自腹修理でも、作業内容が同じなら、修理金額は変わりません。その辺りを説明した上で、作業内容の一部を変更しての提案をしています。

 自分ではパッと見修理とか言っていますが、人によってはクイック修理とか簡易修理とか、様々な呼び方をしている様子です。共通するのは工程の簡素化と省略による低価格の追求で、熟練した職人を抱える工場さんなら、技術的な対応は難しくありません。大変なのは、お客様との意思疎通。自分の持つ仕上りイメージと、お客様の持たれる仕上りイメージを一致させる必要があります。イメージが不一致の状態で施工すれば、お客様からのクレームは避けられません。請求金額の多寡は、関係ない状況に陥ります。

 幸いな事に、自社で受注したパッと見修理・クイック板金に関しては、施工した全てのお客様から喜んでもらえてますが、けっこうハラハラドキドキします。下記写真は、Tさんのお車。駐車中に当て逃げされました。見積金額は5万円。希望は2万円でとの要望で、請けました。塗装作業は無理ですので、間近で見れば、修理後の歪みや傷があります。追加作業も可能ですが、「もう充分満足です。」と喜んでいただけました。

 ジューク (1) ジューク (2)

 ジューク (3) ジューク (4)   

続く


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2014.07.23 Wed
 梅雨の合間に、久し振りの長距離ドライブ目的地を、諏訪湖に決めて出発です。現地でタブレット検索し、昼食のお店を決めます。いい加減な日程でしたが、良い意味での気分転換となりました。流れに乗って中央道をスッ飛ばしていると、頭の中に次々と思考が現れては消えていきます。瞑想をしている時の感覚に近いです。何気なくスピードを緩めて左車線に入ると、覆面パトが追い抜いていきますそんな事が2回ほどあって、捕まっている人も見かけました。ゴールド免許を保持するには、運の強さが必要です

 諏訪湖 (4) 諏訪湖 (1)  

 静岡は良い天気でしたが、諏訪湖は曇り空。でも暑過ぎず寒過ぎずで、ちょうど良い感じ。昼食のパスタは格別で、美味しかった期待してなかったけど、このお店は大当りでした。もうⅠ度、機会をみて伺いたいです。

 諏訪湖 (2) 諏訪湖 (3)



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2014.07.16 Wed
 見積作成していると、10万、20万、30万と、あっという間に金額が伸してきます。パソコン画面上で、壊れれている部品を拾い出し、必要な作業を打ち込んでいく結果としての数字であって、不当に利益を乗せてるわけではありません。作業内容や要求される仕上り水準から見れば、これは最低料金です。職人さんに対しての正当な評価や、鈑金塗装業としての正常な経営を考えれば、現状より少なくとも20~30%アップさせる必要性を感じます。業界単位での意識付けと、個々の料金交渉を行う事は急務ですが、同時に考えなければいけない事があります。

 鈑金塗装という商品が高額である為に、自動車保険という制度が発展しました。修理料金のかなりの部分が、保険金で賄われています。料金が適正かどうかの判断には、車両全般に亘る専門知識が必要とされます。故に専門教育を受けた損保アジャスター(調査員)と、実際に修理を行う鈑金塗装工場の間で、専門知識を持ったプロ同士の料金交渉が行われ、修理料金の相場も作られてきましたが、これが本来の正しい姿とは思えません。我々は、料金交渉の相手を見直すべきです。

 保険金の原資は、生活者(保険契約者)の掛け金です。工場への支払額が増加すれば、連動して掛け金も増加します。修理する以上、お金が掛かるのは仕方ない事ですが、1か月せっせと働いて手取り10万前後の方も沢山いる事を考えれば、現在の修理料金でも、大変に高額です。それを更に引き上げようとするなら、先ず生活者に対して、自動車鈑金塗装業への理解を求める努力が必要です。
 
 別の視点から続けます。数か月前です。IT機器が欲しくて、量販店を回りました。店員さんを捉まえて説明を聞いたり、他機種との違いをデモしてもらったりで、かなりの時間を費やしました。買うかどうかも分からないリペゾウに対し、どの店員さんも親切で、一生懸命に説明します。買い物したり食事したりする度に思うのですが、少し高額の商品を購入しようとすると、どこの店も、親切丁寧な対応をします。懐に2~3万も入れてディナーに行けば、数時間はキング・リペゾウです翻って我が業界を見れば、本当に考えさせられます。

 2~3万といえば、バンパ補修程度の料金。これで来店したお客様に対し、時間を掛けて懇切な説明をしたり、王様気分で機嫌よく帰れるよう気を使う工場は少数です。自分もそうでしたが、根底に「これっぽちの仕事」という気持ちがあります。でも他業種なら、これっぽちの仕事にも、手間暇を掛けてるわけです。冷静に考えてみれば、現在の修理料金を維持できているのは、保険制度のお蔭です。全員が自腹修理のお客様で、現行の料金体系を維持できる工場は少数です。

 我々は保険という制度に甘え、他業種なら当然すべき努力もしてこなかったのが実情です。今後は単純に損保相手に料金交渉をするのではなく、その後ろに控える生活者を念頭に置いて交渉すべきです。生活者に理解を得れない作業や、請求できないような料金を、損保にだけ認めろと主張する方が間違っているのではないでしょうか。先ずは自腹修理のお客様に正当な料金を請求し、納得して払っていただく努力をする。その金額に対して、異議を唱える損保はいない筈です。


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2014.07.09 Wed
 指数は緻密でありながらも運用が簡易で、素晴らしい損害額算定ツールです。現場職人としては、数値の一部に疑問を感じてきましたが、「ものさし」だからいいかと。元々の性格が、細かいようで大雑把一つ一つの細部よりも、全体の構成に興味が向きます。しかし最近の損保さんの姿勢、指数ありきからのスタートを見ていますと、指数数値全体を見直すべきと思うようになりました。動かせぬ基準として使うには、あまりに不透明です。

 ここ5~6年の、車の素材や構造の変化は激しく、部品一つ外すのも、半端じゃなく気を使います。昔は楽だったなんて思いますが、料金面では逆に安くなった気もします。なんか変だぞが、実感です。現在の指数値が実状を反映してるのか?特に溶接系パネルは、本当に余裕率30%が確保されているのか疑問です。時間内に収めようとすると、建付け調整や防錆処理等の細かい作業が粗くなり、仕上り品質に不安を感じます。納得するまで作業していると、あっという間にタイムオーバーしてしまうしスポットドリルの消耗等、板金材料代の出費も増える一方です。

 また今回のマニュアル改訂で見過ごせないのが、標準のレベルを上げた事です。一般人が標準という言葉から連想するのは、普通とかいう意味合いです。実際の作業現場に指数の標準作業者が居たら、間違いなくスーパーマン扱いです。もちろん有資格者に対しての計画的・継続的な訓練を行えば、期間内で、標準作業者に相応しい技術者の育成は可能です。数年前に沼津で開催された技能五輪国際大会でも、自動車板金部門に出場した22歳の若者達が、指数換算40前後の作業を、与えられた22時間の中で終了していました。感嘆しながら見学しましたが、この若者達を普通と考える人はいない筈です。

 自研指数の標準作業者は、技能五輪に比べれば低レベルですが、一般的な水準から見れば、相当な高レベルです。現実の鈑金工場の親父は、忍耐力が強くないと務まりません。何故こんなに時間が掛かるのかと思いつつ、じっと耐えながら、若い衆の作業を見守っています。自分が手を出したら、いつまでも覚えないだろうし…自研指数の標準作業者の設定自体が、現実離れした感があります。

 指数値全ての正当性を再検証する事は、現実的に考えれば無理です。検証に掛かる手間を金銭換算したら、莫大な金額になります。ならばミッチェルとかモーターとかの、外国の工数表の版権を日車協で買って、もう一つの参考値として普及させたらどうでしょうか。前提条件が変わりますから、噂に言われるほどの料金アップはないと思いますが、比較できる基準がある方が、まだ納得しやすいです。

 損保は指数の原点に戻り、あくまで参考値、「ものさし」としての運用を考えるべきです。指数の基表や仕上り基準を公開できない現状での、料金表としての運用は無理があります。数値の根幹が客観的に不透明のままでは、「俺の言う事を信じろ。」、「決まっている事だから従え。」、こんなふうに一方的に言われているのと、基本的になんら変わりません。素直に従う方が異常です。日本では、キム・ジョンウン・カットは流行らないっす         

続く


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2014.07.02 Wed
 今ではどうかと言いますと、全てが指数ありきから始まります。損保内での指数は、侵すべからず神聖な存在です。いつの間にか、指数は料金表に変わったみたいです。

 現場職人のリペゾウとしては、「何を、馬鹿言ってるんだ。」の一言です。指数は損害額算出の為に作られたモデルケースとしての数値であり、損害額の適正を計る為の、単なる「ものさし」です。前提条件に合わせて数値変化する事からも分かるように、指数は目の前で行っている実作業でも、実作業時間でもありません。一致している部分もありますが、全てが同じではありません。便宜上、修理時間の目安として使用してるだけです。

 指数マニュアル「Q&A」指数一般知識の冒頭に、「参考資料として」の表記は残されていますが、何故、前書から「ものさし」の表記を削ったのか。指数の黎明期から共に歩んできた古参職人はともかくとして、この業界に新しく入ってきた方々が、新しいマニュアルを読み、どのように解釈していくのかに、不安を感じます。下記は、古い指数テーブルマニュアルの前書です。まだ持っている方は捨てないで、記念に取っておきましょう。


「本書は㈱自研センターが作成し公表している「指数」ならびに「指数テーブル」の使用上の留意点をまとめたマニュアルです。
 ㈱自研センターが作成する「指数」とは、事故車の復元修理作業に関わる技術的な作業時間であり、標準化された条件のもとで作成された時間(標準作業時間)です。
 現実には修理工場の設備や作業者の熟練度などによって同じ修理作業でも作業時間に差が発生します。しかしながら経済合理性を考慮した一定の標準条件(工場設備、作業方法、作業者の能力等)のもとでの作業時間は同じ結果になります。こうした条件のもとで作成された合理的な標準作業時間は
復元修理費を算定する上で修理工場、保険会社および自動車ユーザー等全ての方にとって便利かつ納得感のある共通の「モノサシ」になるものと思われます。
 本書は以上のような特徴をもつ「指数」ならびに「指数テーブル」についてその使用方法を正しく理解していただくために作成されたマニュアルです。
 なお、
指数は参考資料であり、その摘要に記載された作業範囲、修理方法、手順などは指数作成の前提条件を記載しているもので、作業方法などを指定あるいは強制するものではありません
 事故車見積等の際に指数テーブルとともにご活用いただければ幸いです。」


 この当時の文書には、ある種の謙虚さが感じられます。

続く


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