車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

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2014.02.26 Wed
 アバンチュールな日々を過ごすつもりが、風邪を拗らせてしまいました。あちらこちらと予約を入れていたので、直前キャンセルできずに強行。余韻でふらつきながらも、仕事しています話を切り替えます。水性塗料100%に切り替えて、もう3年目。 最近になり、水性塗料も悪くないなと、心境に変化が訪れました。改めて振り返ります。

 導入当初は、ノイローゼになるかと思うほどのプレッシャーです。2Kで年間500台前後の補修塗装して、再塗装するのは1~2台。それが水性塗料に切り替えたら、半分は再塗装です。そこそこは吹けますが、思う様な仕上りには程遠い。ゴミは沢山付いているし、色味もメタ感もイマイチ。微妙に斑もあるし、なんか汚いお客様がどうこうの前に、自分自身が我慢できない

 ゴミをタッククロスで除去しようとすれば、筋が残り原色特性もイマイチ掴めず、メタ感は出過ぎるし透かしで微妙に斑も発生してとにかく失敗の連続です。2Kの倍の手間暇を掛けて、結果がでないのにはガッカリ。メーカーマニュアルも、かなり弄りました。様々な試みをして、時には上手くいったと思っても、安定しません。導入は早すぎたかと、後悔しながら使い続けるうちに、少しづつですが、変化が訪れます。自覚できる様になったのは、導入後20ヶ月くらいで、この辺が境目です。

 メーカーマニュアルやカラーデーターを、基本的には弄らなくなりました。少しづつですが、仕上がりが安定するようになってきました。ボカシ塗装の範囲も狭まってきて、ゴミも大幅に減少しました。徐々に作業時間の短縮も進みます。導入直後と現在とで、何が違うのかを考えてみると、作業自体に大きな変化はありません。やっている事は同じですが、感覚が違います。頭の中の知識と、作業中に目から入る情報、そして手の動きの3つが、スムーズに連動するようになってきました。塗りながら様子を見て、無意識のうちに補正している状態です。習うより慣れろとは、よく言ったものだと思います。次週ですが、導入検討中の職人さんの参考に、実務上の注意点を書き出してみます。
 

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2014.02.19 Wed
 昨年末にandroidタブレットを購入してから、就寝前の読書が習慣です。青空文庫から、今月は芥川龍之介先生に絞って読んでいます。歴史に残る小説家だけあり、今なお読んでも面白く、考えさせられる面も多々あります。先日読んだのは、代表作の一つ「河童」。スイフトのガリバー旅行記の日本版とでもいいますか、河童の世界に迷い込んだと主張する狂人の話です。出合った河童のうちの一匹、哲学者マッグの新著を読むエピソードは秀逸です下記をご覧ください。。


これは哲学者のマツグの書いた「阿呆の言葉」の中の何章かです。――
          ×
 阿呆はいつも彼以外のものを阿呆であると信じてゐる。
          ×
 我々の自然を愛するのは自然は我々を憎んだり嫉妬したりしない為もないことはない。
          ×
 最も賢い生活は一時代の習慣を軽蔑しながら、しかもその又習慣を少しも破らないやうに暮らすことである。
          ×
 我々の最も誇りたいものは我々の持つてゐないものだけである。

          ×                                     芥川龍之介先生の河童より引用


 読んだ瞬間、思わず吹き出しました。最初の「阿呆はいつも彼以外のものを阿呆であると信じてゐる。」なんか、最高です。皆さんの周りにも、お前達とはレベルが違うとか誇っている方が居ませんか?。社会的に成功したとか失敗したとかも、所詮は一つの価値観の反映にすぎません。誰も皆、自分の人生を精一杯生きています。他人に最終責任を押し付ける事もできませんから、自分が充実していれば、他人と見比べる必要もないでしょう。

 XPのサポート期間も、残り僅かとなりました。暇を見つけては8.1のサブノートに、業務上必要なソフト等を移行させています。クロムとGメールを使用し、大部分のデーターをクラウド上に保管しています。比較的には楽ですが、それでも古いバージョンのソフトや、未対応のフリーソフトもあって、かなりのストレス。10年に亘ってXPを使用してきましたが、未だ未だ使い続けたいのが本音です。休み無く動き続けてメリハリが無くちょっと不味いです。今週末には休みを取り、頑張った自分へのご褒美で、アバンチュールな日々を過ごそうと予定しています。



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2014.02.12 Wed
 先週、事前見積について触れました。その流れで、見積力強化について、自分なりに思う事を書いてみます。

 専業の鈑金塗装工場における見積は、工場の収益に直結します。ご同業全員が分かっていますので、見積をテーマーにした勉強会なら、人集めに苦労しません。そこそこの人数が、確実に集まります。自研指数の解説を基本に、メーカーの修理情報や損傷波及の見方、見積実例等を盛り込む内容が一般的です。確実に知識量は増大しますが、比例して見積力がアップする事は稀です。現場での見積力は、協定力(交渉力)を含んだもの。世の中は全てそうですが、正しい事を言えば扉が開くのではなく、正しい事を言って、扉を開かせる知恵や胆力、気迫や覚悟が必要です。

 今の時代、手書きで見積書を作る人は稀で、通常はPCソフトを利用しての見積作成です。必要な知識全てが、ソフトの中に組み込まれています。正しく使用すれば、経験年数に関係なく誰でも、そこそこの見積は作れる状況になりました。となると、単純に知識を追い求める講習に、お金や時間を掛け過ぎるのも無駄。リペゾウの経験では、見積力アップに最適な方法は2つです。一つはプロの立場で事前見積を作成し、自らの責任を背負って公表する事です。作業しなければ書けないと言う方もいますが、作業してからなら素人さんだって書けます。

 事前協定後に作業に入るとフレームが折れていたり足回りが変形してたりそんな経験を何度もしました。でもアジャスターさんに泣きついた事などありません。事実の報告はするが、修理費は自腹覚悟。事故修理のプロとして見積をして、この金額で修理できますと請負った以上は、結果は全て自分で背負い込む。なんとかして逃げようという発想が無いから、最初の意気込みが違います。授業料が高い分だけ、見積力強化には最適です。

 但し10年前くらいからは、車の構造変化に伴う損傷の現れ方が変わってきて、難易度が高まっています。真似をするなら、点検項目を多用して、事前見積に幅を持たせた方が無難です。相当な気合を入れてないと、奉仕活動になりかねません。一例として、下の写真のリヤバンパー部ですが、局部的な損傷に見えます。傷も殆ど無いです。実際にバンパーを外してみると、裏のロアバックパネルは全面変形で要取替です。

 タンカス タンカス (1) 

 もう一つの方法は、アジャスターさんになったつもりで、損調社員の立場で見積作成する事です。どこに相違点があるかが分かるし、事前に、調整方法についての思考時間が取れます。協定作業は、主観と主観の衝突です。どちらが正しいのではなくて、どこで折合をつかけるというのが協定。裁判したって、白黒なんかつきません。互いに仲良くやりながら調整し、顧客の満足を追求していく、これが理想形です。難しいが、チャレンジする甲斐はあります。

 
 
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2014.02.05 Wed
 昨年末から入庫が集中し続け、バタバタした状態が続きます。現場を6時終了してから、事務処理で9時過ぎの毎日顧客に連絡を取ったり部品発注したりと、順次に処理していきますが、最も時間を取られるのが見積書作成。入庫の当日中には事前見積書を作成し、顧客に連絡するのがマイルール。中破以上が集中した日は、時間との勝負。保険対応の小破ですと、入庫から1~2日で協定。中破なら、10日前後での協定が通常です。

 先日、アジャスターさんから、気になる話を聞きました。立ち合いでの訪問時に、事前見積書を提出する工場は、10軒のうち2軒もないと正直な話、これには驚きました。地域的なものかもしれませんが、静岡県東部に関しては、そのような状況が現実らしいです。全く作らないのか、作っても提出しないのかは定かではありませんが、これは大きな問題です。

 生活者に対するサービスを提供していく中で、サービスの内容等についての事前説明を行なう義務が発生します。「こういう作業が必要で、このくらいの費用は掛かります。」「内部に損傷が波及していれば、更に費用が上昇します。」「この作業が必要な為、修理後の車両評価は下がります。」というような事前説明を、作業着工前にする必要があります。これは保険対応で修理するとかしないとかとは、全く別の次元の話しになります。

 顧客目線で考えると、事故は、車を買換えるチャンスとも言えます。「修理費が40万なら修理するけど、50万も掛かるなら買い換えようか。」こんな風に考える方も多いです。判断基準が不明の状態では、顧客の選択の権利を奪う結果になります。実際に昨年も、知人から相談を受けました。加害者の知り合いの工場に車を預けて見積依頼しといたら、ご本人に連絡無いまま修理されてしまった損保担当者から「判を押してください。」との連絡が入ってるが、押したくないとの話し。そんなに修理費が掛かるなら、買換えたかったと言います。某工場が大口の代理店でもありますから、損保さんも、扱いが大変だったと思います。

 保険対応か自腹修理かを問わずに、事前に見積書を提出して、修理内容についての説明をする。着工したら、途中経過等の報告を入れる。別に自慢するつもりは無いですが、リペゾウの場合は、殆ど無意識で行なっています。ショートメール等を使用して、要所要所で連絡を入れていきます。現場作業しながらメールしたりしてますので、忙しないと感じる時も多々あります。でも、客商売でサービス業に従事しています。こういう事は当然だし、やりたくない方は転職を考えた方が良かろうかと思いますが。


 
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