車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

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2012.04.25 Wed
 翌週早々、弁護士さんと会見したSさんから連絡が入りました。弁護士さん曰く、「こちらにも非があると、相手が強硬に主張している状態ですから、解決までには時間が掛かると思ってください。それでもやりますか?」との話だったそうです。

普通の生活をしている方にとっては、裁判は、別世界の縁の無い話です。弁護士さんに依頼すれば簡単に白黒がついて、真実が現れると思っています。現実的には、多くの場合は、どちらが良いか悪いかではなく、どこで折り合うかという話になります。Sさん有利な状態で交渉できるのは間違いありませんが、相手に全面的な非を認めさせるには、両車を持ち込んでの事故再現実験するくらいの覚悟が必要です。そこまでやれば勝つと思います。でもねぇ…

 人の生死が掛かっているとかなら別ですが、車が少し凹んだだけで、この先何ヶ月も嫌な思いを引きずったり、場合によっては仕事を休んだりする手間隙を思えば、この辺りで切上げるのが妥当かなと思います。お互い様の事故から始まり、修理代に関しては全額を認めるところまできましたから。そんな風にSさんに話し、納得してもらいました。事故から3ヶ月で、この件に関しては終了したわけですが、一つだけ、釈然としない部分があります。

 事故当日、現場に相手側運転手の保険代理店さんが駆けつけてきたそうです。年配の方だったそうでうすから、経験も豊富でしょう。事故状況を客観的に把握できる立場ですから、落としどころも解っていたと思われます。リペゾウが相手損保の担当者と話している時、明らかに困っている雰囲気がありました。契約者保護を盾に、裏で、どんな無理強いしていたのか、興味深々です。損害率でも絡んでいたんでしょうか。

 事故の当事者双方とも、ここ数ヶ月はスッキリしない状態だったと思います。場合によっては、更に数ヶ月も同様の状態が続いた筈です。この代理店さんは、誰の為に動いていたのか疑問です。



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2012.04.18 Wed
 数週間後、相手側損保からSさんに連絡が入りました。「調査の結果を受け、Sさんの2割過失という事で、80:20で了承してもらいたい。」との提案だったそうです。しかもリサーチに何週間も掛けたにも係わらず、警察の調書も取っていないとの事です当然ですが納得できません。リペゾウも連絡を受け、Sさんから、この件は全てリペゾウに一任するという事で了解を得て、相手側損保の担当者にも、今後の連絡は全て当方へと告げました。

 調書を取らなかった理由は、聞くまでもなく明白です。相手側にとって不利な事しか書かれていない筈ですから。リサーチ会社の方にも実車の損傷状態を確認してもらいましたが、斜め横からの入力によるV字状の変形です。凹みの幅は10cm足らず。お互いが動いていたら、もっと幅が広がります。良識を持った経験のある方が見れば、事故状況は一目瞭然です。目撃者がいない状況ですから、この損傷自体が唯一の物証になります。Sさんに、先が見えるまで修理を我慢するよう説明し、同時に、ご自分の保険の弁護士特約を使用するよう提案しました。

 数週後、相手側損保からリペゾウに提案がありました。先方の損害は請求放棄し、Sさんの損害に関しては全額負担するが、代車代は認めない。これで何とか了承してくれないかとの事ですが、辻褄の合わない話しです。事実上の100:0を認めるなら、代車代の負担もあってしかるべきです。担当者に疑問をぶつけると「そこまで譲歩したとなると、当方の契約者が納得しないので、何とかお願いします。」との返答。

 事故直後の話し合いの中での、このような提案ならともかく、既に2ヶ月以上が過ぎています。今さら何を言うかですが、相手側担当者も困っている雰囲気がありました。ですから、「Sさんと相談してから返答します。」と態度を保留。すぐにSさんに状況の進捗を伝え、まだ解決までの時間が掛かると思われるので、場合によってはリペゾウが代車サービスしてもよいと提案しました。Sさんからは、来週早々に弁護士さんとアポが取れているので、その後で返答しますとの回答でした。

続く



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2012.04.11 Wed
 年明け早々、購入して間もない愛車を凹まされたSさん。ここにきて、やっと修理も終了、一段落となりました。似たようなケースで悩む方も多いと思いますので、解決までの経緯について話します。事故当時の詳細に関しては、次を参照してください。  
http://bwalpha.blog122.fc2.com/blog-entry-119.html

 代車が用意できるのを待っていたSさんに、相手側損保から、リサーチ会社を入れるとの連絡が入りました。当然ですが、アジャスターさんの立会いも無しです。Sさんから「どういう事なんでしょうか?」と相談を受けました。あまり例の無い、異常な事態です。考えられる事としては、相手側運転手が契約損保に、事故状況に不審の点がある、つまり事故時にSさんも動いていたとの事故報告をしたという事です。Sさんに推測ですがと話したところ、「そんな馬鹿な」と絶句そりゃぁそうです。相手は事故時には、何も見ていない事を認めています。今さら何を言うのかです。

 リペゾウは事故状況を目撃してた訳ではありませんが、長年の経験と損傷の状態からみて、事故時にSさんが動いてはいなかったと断言できます。 ですから、「時間は掛かりますが、正しい方向に向かう事は間違いないです。直ぐにでも修理したいでしょうが我慢しましょう。」とアドバイスしました。

 数日後にリサーチ会社からSさんに連絡があり、話しを聞きたいとの事です。Sさんの要望で、リペゾウも同席しました。事故状況の聞き取り調査を終えたところで、私からリサーチ会社の方に質問させてもらい、許される範囲内で答えていただきました。当方の推測どおりの事故報告が為されている様子なので、「お互いの主張が全く違っている状態ですから、早急に警察から調書を取り寄せてもらいたい。それを元に話し合いたい」との要望を出しました。車の損傷状況も確認してもらいました。

 1週間後にSさんから、何処からも何も言ってこないので不安との電話がありました。直ぐに相手側損保に連絡して、担当者を出してもらいました。リペゾウと相手側損保とのファーストコンタクトです。担当者に「そちらも契約者の意向に沿って動いている事は理解しているが、事故状況が明らかになってきた時に、今の状態では示談が難航します。Sさんが不安な状態になっているから直ぐに連絡をいれ、事後の経緯について説明し、調査中なら調査中で、終了次第ご連絡しますと説明してもらいたい。」等の要請をしたところ、即座に、Sさんに連絡を入れてくれました。

続く



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2012.04.04 Wed
 さて今回は、ボカシギワの黒ズミについて話します。かなりの精度で調色したはずなのに、ボカシギワが黒ずんでしまう。スプレーマンなら誰でも経験しています。作業しているうちに、どんどんと塗装範囲が拡がり、やがては隣接パネルまで塗装する。こんな経験をした方も多いはずです。結論から言いますと、黒ズミは、調色精度だけでは対応できません。ガン捌きのテクニックだけでも対応できません。これに関しては先ず最初に、なぜ黒ずむのか?、黒ズミの発生する構造を理屈で覚える必要があります。理屈が分かれば、その逆方向に条件を設定する事で対応します。

 浅い水槽に水を張ります。上から微小の鱗片状のアルミ片をばら撒いていきます。アルミ片は同一形状に加工されています。ばら撒かれたアルミ片は、水よりも比重が重いです。水中をユラユラと揺れながら水底に落ちていきます。先ずは、こんな状態をイメージします。アルミ片は様々な角度で、水中をユラユラと漂っています。しかし水底に着いた時は、比重と形状が一定ですから、ほぼ同一方向を向いた状態で整列します。水中を漂っている間は、個々のアルミ片は様々な異なる角度を向いています。このままの状態で止まれば、光りの反射率が下がります。つまり黒ずんで見えます。水底に着いた状態では、全てのアルミ片が同一方向に整列しますから、光の反射率が上がります。つまり白っぽく見えます。

 つまりメタッリク塗装ではアルミ片の整列状態によって、同じ色でも、黒ずんだり白ぽっくなったりと変化します。白ぽっくさせるには、アルミ片が同一方向に整列するだけの時間的余裕が必要になります。乾燥が早過ぎれば、整列する前に、樹脂でアルミ片の動きが止まってしまいます。アルミ片が方向を揃えるだけのスペースも必要です。

 ボカシギワの塗膜は、どうしても薄くなります。自然に乾燥が早まります。じゃぁどうするのか?と言いますと、ここから先は、職人なら自分で考えてください。溶剤型2Kなら、まだいいです。水性塗料になると、この部分のコントロールが、より大きな課題になります。全体の乾燥は速めたいが、部分的には遅くしたい。矛盾に悩みます

パッソ クォター塗装  パッソ クォター塗装 2  水性でも溶剤と原理は同じ


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