車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

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2012.02.29 Wed
 年明け早々、購入して間もない愛車を凹まされたSさん。すぐにでも直したい思いも叶わず、2ヶ月が過ぎようとしています。 事故状況ですが、Sさんはショッピングセンターの駐車場内で停車中。左側方の斜め横に停車していたRV車が後方を確認せずに後退し始めました。危険を感じたSさんはホーンを鳴らして警告。相手車両は警告に気づかないまま3mほど後退して接触。相手運転手は、接触して初めて、そこに車がある事に気づいた様子です。

 警察に届出て事故検分してもらいましたが、相手のオバちゃんは、お巡りさんに「私がバックした時に、そこに車はなかったはず、相手が動いてきたに決まっている。」と噛み付いていたそうです。お巡りさんから「相手の事はいいですから、ご自分の事を話してください。後ろを見てたんですか?」と聞かれると、「何も見ていなかった」「ホーンは聞こえたけど、自分は関係ないと思った」と後方不注意は認めた様子 オバちゃんの加入している保険代理店も駆けつけて来たので、後は保険で対応してくれると思い、別れたとの話しでした。

 ヴォクシー 1  ヴォクシー 2

 翌日、Sさんが訪ねて来て、修理依頼です。お車を拝見させてもらいました。写真では判りづらいと思いますが、斜め横方向からの入力で、パネルが、縦にV字状に押し込まれています。損害も小さいし、何の問題も無く、100:0対応してくれると思いました。ところが 相手側損保の立会いも一切無く、いきなりリサーチを入れるとの連絡が、Sさんに入りました。

 Sさんが接触時に動いていたとしたら、V字状のパネル変形はありえないし、幅も更に広くなりますよ。実車を見れば、経験を積んだアジャスターさんなら、一目瞭然で事故状況を想像できる筈です。これじゃSさんもリペゾウも納得できない さてと、どう決着するのか …


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2012.02.22 Wed
 先月末、関東マツダが保険会社に水増し請求していた事が発覚。ニュース等で大きく取り上げられましたから、ご覧になった方も多いと思います。 一販社の内製化工場の問題というよりも、業界に潜在する問題が表面化した感があります。

http://www.hokende.com/news/news_aln9hQmtQQ.html


 一般消費者の目から見れば、自動車鈑金塗装は高額な商品です。ちょっと凹ませただけでも5~6万、軽い事故でも30~40万、このくらいは珍しくありません。普通のサラリーマンが1ヶ月間コツコツと働いて得た収入が、一瞬の事故で消えます。一度に沢山のお金が動きますから、儲かると勘違いする方も多いです。でも1台の車を修理するのに、どのくらいの手間隙が掛かるのか、どれほどの技術や経験を必要とするかを知れば、修理代が高額だと思う方は稀だと思います。

 リペゾウの20代の終わりの頃ですが、鈑金屋という商売は悪くないと思った事があります。同年代の平均的サラリーマンと比べたら、確かに稼いでました。でも一日に15~16時間くらい働くのは当たり前ですし、年間休日は20日も無かったと思いますこれだけ頑張れば、どんな仕事でも稼げる筈です。冷静に当時の時間あたりの生産性を考えれば、情けなくなってきます。

 鈑金塗装業は手間仕事です。昔に比べれば工具・材料・工法が進化して生産性は上がりましたが、顧客から要求される仕上り水準も上がってます。クレームを出さないよう、昔以上に気も使ってるし、納車点検・清掃等の間接作業量も増えてます。逆行して作業単価は下がってますから、売上を維持するのさえ大変です。不正に関わった工場長らは処分されるでしょうが、そこまで追い詰めた経営幹部らの方が罪が重いんじゃないのかなぁ…

 お客さんと話した時に思ったのですが、どの職種でも、今の時点で経営管理に携わっているのは、気合と根性で道を切り開いてきた方が大半です。貪欲に頑張って結果を出し、出世してきたような方々です、時代の変化が顕著になってきたのに、管理する側は行け行けドンドンこれしか方法を知らないなら、もう無理です。やたらに残業させる事もできない現況で、最初の損益分岐点設定や売上目標が適正だったのかにも疑問を感じます。


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2012.02.15 Wed
 お付き合いのあるデーラーさんで下取車の入札会が開催されました。在庫車も減ってますし、代車も足りない状況が続いてます。事前に出品リストが送られてきたので、仲間のK君と一緒に相場を調べ、120台余の出品車の中から30台に絞りこみました。買う気満々、軍資金も確保しての乗り込みです

 当日は小雪の舞い落ちる中、絞り込んだ30台を3人掛かりで入念にチェック実車を見ますと各所に粗もありますので、修理費用を概算しながら損得勘定します。90分で、更に15台まで絞り込んで一休み。休憩所で暖を取りながら作戦会議して、指値を決定しました。一発入札で、最高値の人が落札となります。周囲の顔を伺いながら投票してきました。

 当日の夜、落札結果がFAXされてきたんですが、見てビックリけっこう自信満々で15台とも買うくらいの勢いでしたが…、予想どうりに落札できたのは1台だけ。どう見ても落札価格は、オークション相場より高いじゃないですか。最高値を更新です。手も足も出ません下記は最も極端な一例ですが。

 タントの事故現状車。最低落札価格が30万。パッと見での概算見積、中古部品代で10万の覚悟が必要です。オークション相場は年式・走行距離・グレード・色から見て、修復歴無しで60~70万ですか。現状のままで35前後と査定しました。この車の落札金額は58万超えです

 何故そこまで頑張るの?相場を研究してないのかなぁ?諸費込み60万ちょっとで車を仕入れて、部品代が10万円。修理工賃抜きの原価で70万です。事故してない同等程度の車が買えそうです。落札した業者さんは、この車を幾らで売るのか?お客さんに、どんなトークを展開するのか興味津々です。

 修復歴ありでも、しっかり修理してあれば問題は無いです。その分10万とか20万とか安ければ、お得な買い物です。でも同額なら修復歴無しを買うのが普通だし、下手すると高いかもしれません。この業者さん、うちの在庫車を買ってくんないかなぁ。これ読んでるかなぁ?




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2012.02.08 Wed
 他人様の仕事に対して、言いたくはないです。自分の仕事で自分のお客様を満足させれば良いわけでして、他の職人さんから仕上り具合を言われる事自体が余計なお世話だと思います。でも今回のは酷い上手いとか下手とか以前の問題で、仕事が雑で気が入ってません。とりあえずサンディングで面出しできたけど、全面に巣穴です少し緩くしたパテを上から擦り込み、巣穴を埋め込んで処置しました。

 巣穴 2  Bb パテ付け1


 パテ付けの基本

 塗膜剥離したら、周辺部にフェザーエッジを作る。一回り大きく足付け。

 作業面をエアブローして脱脂清掃。露出した鋼板は表面処理。(パテの種類によっては不要)

 パテの主剤と硬化剤の配合は厳密に。硬化剤過多も駄目。

 最初は薄く、シゴキ付け。表面を軽く焙り半乾燥させてから、二度付け三度付けで盛ってく。

 削って成形するのではなく、盛りながら成形する気持が大事。

  巣穴を作らない。できた巣穴は放置しない。

 乾燥は、原則として強制乾燥。規定時間以上しっかりと焼く。

 これくらいは守りたい




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2012.02.01 Wed
 先月のブログを読み返しますと、なんかズーッと遊んでいると思われそうな気もします週1回の投稿ですから、プライベートの話題が続くと、あのような結果になるだけでして…出勤しますと連日12時間休み無く働きますから、誤解無きようお願いします。今回は仕事の話題に戻ります。パテ付けの基本について話します。

 右リヤフェンダ角を軽く凹ませたお車の修理を依頼されました。損傷パネルに補修歴があるのは判りましたので、事前に、お客様に問い合わせて事情を聞きました。、その時も、大した事故ではなかった様子で、修理はデーラーさんに依頼したとの話し。それほど過敏になる事もないかと思い、アジャスターさんと先協定で値決めしてから修理着工したところ…嘘だろう

 Bb 損傷部  巣穴 1  

 損傷部を粗だし板金後に塗膜剥離したら、パテを何層にも盛っての造形です。これだけなら許せますが、パテの各所に巣穴が見受けられます。巣穴を放置して作業を進めたら、仕上り保障は無理更に観察すると、パネル全体がボッテリと不自然な感じで シャープさが無い。もしやと思い、パネル全面をサンディングしてみると案の定。

 Bb 全面剥離  八割方削り落としたら、正常な形状のパネルが出現


 以前に修理した鈑金屋さん、何を考えていたのか。新しい造形美にチャレンジしていたのかなぁ…あぁー先協定先走ってしまった。

続く


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