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車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

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2018.09.05 Wed
 リペゾウが免許取り立ての頃では、新車から5年も経つと、腐食でボデーに穴が開いてきました。そろそろ買い替えろというサインです。今の車では、10年落ちでも考えられません。10万キロ越えても故障しないし、1台の車を長期間に渡って乗る方が増えました。それに伴って増えてきた仕事が、塗膜の劣化補修です。一昔前なら〇〇チャビンとか平気で言いましたが、今時そんな差別用語を言えば刺されます。

禿茶瓶 (1)

禿茶瓶 (2)

 国産車の塗膜の性能は、飛躍的に上がっています。量販車レベルでは世界最高水準と思いますが、さすがに15年近く経つと、経年変化で割れてきます。まだ乗りたいから修理してと持ち込まれますが、普通に見積すると、えっ!と驚きます。劣化した塗膜全体を剥離後にサフコートして、下地を作ってから再塗装します。けっこうに手間暇が掛かります。修理金額も高くなります。

 なんとかリーズナブルにという要望に答えるため、最近おこっているのが、塗膜表面の部分剥離です。劣化の程度にもよりますが、大概は表面のクリヤーコートとカラーベースで、劣化は止まっています。その部分だけを剥離して下地を作り、そのまま上塗りします。ブツ取や磨きもせずに終了です。手間を省いたぶんだけ、お安くできます。これで充分という方が多いです。

 エアーサンダーに180~240番のペーパーをセットして、劣化してる部分だけを削ぎ落としていきます。局部的な凸凹や深い傷が入らないよう、手の平の感覚を頼りに平らに、段差ができないように削ぎ落とします。ある程度まで削ぎ落としたら、ペーパーを360~600番に変えながらの仕上げ研ぎです。自分で言うのも何ですが、単純な作業ですが、難易度は半端なく高いです。生粋の職人なら短時間でやりますが、普通は無理です。下地を凸凹にして、部分的には鉄板まで出して、再サフコートするのがおちです。

禿茶瓶 (3)

 2時間ほど掛けて、フードとルーフの劣化部分を一皮剥きました。かなり疲れます。

禿茶瓶 (4)

禿茶瓶 (5)

 このまま脱脂清掃・マスキングして、上塗りしたら終了です。あと5年くらいなら、充分もちます。

禿茶瓶 (6)
禿茶瓶 (7)



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2018.06.27 Wed
 水性塗料オニキスの廃液が、だいぶ溜まってきました。処理することにしました。

廃液処理 (1) 

水を足して攪拌します。

廃液処理 (3)

廃液処理 (4) 

水性塗料専用の凝固剤を投入します。塗料内の水分と反応します。

廃液処理 (5)

 廃液処理 (6) 

攪拌していくと、数十秒で固まりだします。

廃液処理 (8)

廃液処理 (9)

廃液処理 (10) 

日に当てて、内部の水分を抜きます。日に日に凝縮し小さくなっていきます。最終的には、手の平大の大きさになります。産廃ボックスに入れて、プラごみとして処理してもらいます。

廃液処理 (12) 

廃液処理  

DSCF1984.jpg 


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2017.11.01 Wed
久々にやりました。吹付直後は問題無しで、一服して戻ったら、もう垂れていました

DSCF8814.jpg

 気温が前日より大幅に下がりましたが、なんとかなると油断していました。やはり横着はいけません。気温に合わせてレデューサー(シンナー)を、速乾タイプに変えないと駄目ですね。それか吐出量を絞るとか、一工夫すべきでした。後悔先に立たず。季節の変わり目は要注意です

 そういえば、そろそろインフルエンザ予防接種の時期です。毎日追いまくられていると、あっという間に夜が来ます。早過ぎます。ちょっと疲れ気味かな


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2017.08.30 Wed
 2トーンを見かける機会が増えたと思っていたら、可愛いのが入庫してきました。

2トーンカラー (1) 

 定期的に流行る2トーンですが、この車のは凝っています。ピンクを先塗りしてマスキングし、それから裏表に白を塗ります。パネル交換時に忠実に再現しようとすると、えらく手間が掛かります。しかもドアハンドル部分で、ラインはアールに変化します。

2トーンカラー (2) 

 自研センターお客様相談室に電話して、「これは2トーン加算の適用外ですよね。」と聞いたら、「適用外ですよ。」との返答です。指数作成当時の2トーンカラーは、パトカーのようにパネル上下で分ける単純なタイプです。現在流行ってるのとは違いますから、アジャスターさんと話し合いで数値を決めます。

 指数の2トーン加算の構成は、調色作業の増加分・準備作業の増加分・マスキング作業の増加分の3つに大別されます。調色と準備作業の増加に変化はなくても、マスキング作業の増加分は倍以上です。協定時の参考用に、作業時間の計測記録を取るのが無難です。

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2017.04.19 Wed
 30年以上前の話題で、サフから隣接パネルまで何センチあればボカシ塗り可能か?なんていうのがありました。どんな色も30センチあれば可能という答えが、一般的だったと思います。どんな色でもといっても、当時は色味のはっきりした色ばかりです。3コートパールすら、未だありません。修理したからといって新車に戻るわけじゃないぞと、お客様に平気で言える時代です。塗料はチープだったけど、気も楽でした最近は面倒な色が次々と出てきてでも職人としては30センチあればボカせると言いたいですよね。今回はボカシ塗りのコツについて語ります

 上手にボカシ塗りするポイントは、塗料を乗せ過ぎないことに尽きます。一度にドカンと載せないで、薄塗りで丁寧に塗り広げていく。下記写真はスバル37Jボカシ塗りの記録です。ガンは岩田のLPH80。エアー圧1.8弱.。吐出量は全開設定。ガンのトリガーは半クラッチ状態で、吹き付け面はセミウェットが基本。とまりの良い水性塗料では、パラパラとミストをかけていく感じです。これで充分に塗れます。

フオレスタ― ボカシ塗り (1) 

 隣接パネルとの幅は23センチほど。許容範囲の仕上りにはギリギリです。

フオレスタ― ボカシ塗り (2) 

 サフ部を覆うように、カラーベースを軽く2回連続塗り。塗り込むのではなく、ミストをかけながら広げていく感じです。

フオレスタ― ボカシ塗り (3) 

 乾燥後に一回り大きく、更に1回塗り。これでカラーベースの塗装は終わりです。がっちり塗り込むと、塗装部分だけが白くブチ状になります。2Kだとリカバリー可能ですが、水性では駄目です。拭き取って塗り直した方が賢明です。

フオレスタ― ボカシ塗り (4) 

 必要量のパールベースに、カラーベースを5%混入し、ボカシ塗り専用塗料を作ります。

フオレスタ― ボカシ塗り (5) 

 ボカシ塗り専用塗料で、カラーベース部を覆うように1回塗り。

フオレスタ― ボカシ塗り (6) 

 更に範囲を広げて、2回目。これでボカシ塗り終了です。

フオレスタ― ボカシ塗り (7) 

 ボカシ塗り範囲を覆うように、、パールベース1回塗り。更にパネル全体を覆うよう2回目。ムラが気になる場合だけ、乾燥後にムラ取りで軽く1回。

フオレスタ― ボカシ塗り (8) 

 乾燥後にクリヤーコートして終了。まあまの出来栄えです

フオレスタ― ボカシ塗り (9)  

 最後に一言です。塗装の基本は薄塗り最低限の膜厚で、必要とされる外観や対候性が発揮できる塗装を目指します。


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