車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

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2017.07.12 Wed
 鈑金塗装業で依頼件数が最も多いのは、断トツでバンパー補修です。擦り傷、裂傷、酷いのになると真半分になった状態で持ち込まれます。少ない週でも2~3本は修理していますから、年間では100本以上で、累計では5000本以上は修理してるのかな?とにかく半端じゃない数を修理している事だけは間違いありません。

 作業していて思うのですが、パテはバンパー補修に必要なのでしょうか?自分は殆ど使いません。たぶん、もう一工夫すれば、完全に必要がなくなる気もします。細かい説明は後にして、先ずは最近おこなった作業の経過画像です。

バンパーパテ (1) 

 かなりひどい変形です。一部は切れています。取り外して、ヒーターガンで加熱しながら、全体の形状を修正します。30分程作業して、形状修正した時点での画像です。

バンパーパテ (2) 

 塗膜は殆ど傷つけていません。微妙な凹凸は残っています。綺麗にしてくれとの要望でしたので、ここからサンディングして下地を作ります。サンディング後の状態が下の画像です。パテは皆無です。端部の裂傷部は、先に溶着で修理を終えています。

バンパーパテ (3) 

 サフコートして研ぎを入れ、上塗りすれば完成です。

バンパーパテ (4) 

バンパーパテ (5) 

続く




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2017.06.21 Wed
 このフィックスウインドの脱着ですが、周辺パネルが付いたままの状態では困難です。周辺パネルにピッタリと被さっていて、隙間が殆どありません。相当慎重に作業しても、ちょっとしたミスでガラスゴムに傷が付きます。カーメーカーは再使用不可の取替前提で組み上げていると思われます。当社でのガラス脱着作業は、外注さんに全面委託しています。3軒のガラス屋さんが出入りしていますが、全員が作業を嫌がるし、本来は再使用不可だと口を揃えて言います。

 実際に横で作業を見ていても、大変で割に合わないです。作業者全員が同じように言うとなると、自研センターも考えた方が良くないですかね。リペゾウも最近は、ガラス屋さんの負担が軽減されるよう、周辺パネルを脱着してから作業依頼するよう心掛けています。

fuxikkusuuinndo (2) 

fuxikkusuuinndo (3) 

 指数を経典のごとく扱っている損保さんから見たら、リペゾウの態度はふざけているかもしれませんが、実際に作業し顧客対応している工場側からすれば当然です。指数テーブルの数値は実験室の中で作られた数値であって、現実の現場で作られた数値ではありません。尊重はするが、絶対的に遵守する気などありません

 指数の黎明期の職人の話題で、指数値の半分の作業時間を目指すというのがありました。リペゾウもそうですが、職人全員が指数値の半分の時間で作業を終わらせる事を目指しました。今は誰も言わないです。何故かと言えば、早くやろうとすれば手抜きになって、仕上がり品質が下がります。40年前と今では、求められている品質は異なります。

 自研センターで作業観測をした方なら分かりますが、センターの作業者のレベルは低くありません。大概の町工場の職人さんより手際が良いです。そういう作業者が、理想的な作業環境の中で作業した時の数値です。けして甘い数値ではありませんが、ベテラン職人は更に短時間で作業する事が可能です。自分もできますが、問題は仕上がり品質です。腰を据えて作業した時と、時間を決められ急いだ時とでは、仕上がり品質が異なります。

 古参アジャスターから聞いた話です。自研センターで塗装の作業観測をして、予定どおりの時間内に終わりました。昼食を終えて外に出ると、屋外駐車場スペースに作業車が置いてありました。塗装したパネルに日が当たり、室内灯では分からなかったが、完璧なブチ塗装だったそうです。

 (´∇`)ケッサク

 
サフェーサー塗布部のノリが違っていたのでしょうか。よくあるパターンですが、再塗装しなければクレーム間違いなしです。もし指数を経典の如く扱うなら、実際の顧客の車で数値を計測し、納車までしてもらいたいですね。もちろん施工保証付きです。その結果としての数値であれば納得します。仕上がり基準も無い作業時間だけを計測した数値で、これに全て合わせろと言われても、言う方が無理があります。

 このような部分を調整するのが本来のアジャスターで、指数テーブルに忠実であるかどうかをチェックするだけなら、専門職など必要ありません。AIを導入するか、パートで対応すれば十分です。それなら約款を変更し、経費削減に励んだら如何でしょうか


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2017.06.14 Wed
 クォーターパネル取替時のドア脱着同様に問題になるのが、フロントフェンダー塗装時のフィクスウインドの脱着作業です。フロントガラスサイドに付いてる、三角形の小窓の名称です。塗装前のガラスモール際処理に悩みます。

fuxikkusuuinndo.jpg


 車種にもよりますが、多くの場合はフェンダーパネルに被さるように取り付けられています。塗装指数では、マスキング処理が前提です。マスキングで作業する事は可能ですが・・・・

fuxikkusuuinndo (1) 

 上記の拡大写真を見ると分かると思いますが、ガラスゴムは単純な直線ではなく、しかも微妙に隙間が空いています。塗装前の足付けや清掃作業が困難というか、場合によっては不可能で、見切り発車で塗装作業します。作業中にエアー圧で異物が出てくる場合もありますし、一番困るのがゴム際の塗膜保証ができない事です。塗装後何年か経過した時点で、この部分から塗膜が剥がれてきたら、間違いなく作業した工場の責任と言われます。

 後日のクレームが怖いので、可能な時はプレスラインを使用して、ボカシ塗装したりします。でもフェンダー取替時で隣接パネルまでボカすなら、フィクスウインドを外さないと無理です。お客様が自腹で修理する場合は、作業する工場側として説明します。「脱着しないで作業する場合は、この様な危険性はあります。できるだけ気を付けて作業しますが、万が一の場合はご了承ください。」と。お客様同意の上で作業する分には、何ら問題ありません。

 保険対応の修理の場合では、基本的には、お客様から作業を一任されています。綺麗に直してねとは言われるけど、ざっとでいいから安く直してねなどとは誰も言いません。「手間を省けと言われたけど、どうしましょうか?」とお客様に相談すると、怒ってクレームの電話を入れる方もいます。だからアジャスターさん達は何も言いませんが、作業写真だけは提出するよう、リペゾウも気を使っています

続く


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2017.06.07 Wed
 クォーターパネル取替作業した別の車の、作業途中画像です。下記写真の加工した新品パネルを、溶接して組み付けます。

ムーブクォーター取替 (2) 

 溶接直前の状態ですが、リヤドアは付いたままです。元のリヤドアをゲージにして、新品パネルの位置決めをおこないます。ですから指数テーブルの作業前提条件では、通常のリヤドアやバックドアの脱着作業は含まれていません。

ムーブクォーター取替 (1)

 下記は取替作業後にサフ塗装した時点での写真ですが、この段階では、既にリヤドアを取り外しています。バックドアは横開きですから外しませんが、車種や溶接位置によっては取り外す場合もあります。

ムーブクォーター取替 (3) 

 何故、外すかと言いますと、クォーターパネルのリヤドアストライカーが取り付けられる部分周辺の塗装作業の為です。下記写真の部分です。通常は作業面に対し、正対に構えて作業します。リヤドアが付いたままでは、標準的な体格の職人にとっては、作業空間が狭過ぎます。

ムーブクォーター取替 (4) 

 リヤドアが付いた状態では、塗装前のマスキングも一仕事です。開け閉めができるように、ドア裏には塗装ミスとが飛ばないように、そんな事を考えて作業すれば、あっという間に1時間を越えます。ガンが入り辛い部分も出てきますから、仕上がりも悪くなります。30年前40年前と比べ、お客様の眼は肥えています。ドアを開けなければ見えない内側は、色が染まっていれば良いという感覚では、クレーム続出です。ボデー表面と同様の質感が当然です。

 ドア脱着工賃4千円をケチって、もしクレームで再塗装するとしたら、それこそ馬鹿げています。最初からリヤドアを外し、作業環境を整えてから塗装する方が楽です。生産性も品質も向上します。クォーターパネル取替時のリヤドア脱着は、求められている仕上がりレベルを考慮すれば、必要不可欠な作業です。指数テーブルに記載されていないという理由で、この項目を削ろうとは思わないでもらいたい。必要だから作業しています

ムーブクォーター取替 (5) 

続く


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2017.05.31 Wed
 連続してクォーターパネル取替作業をおこなっています。最初の1台を終えて精算見積書を送信したら、アジャスターさんから指摘を受けました。

AJ  「リヤドア脱着の項目が入っていますが、作業中の画像は無いですか?」

りぺ 「忙しくて撮り忘れたから、画像は無いよ。」

AJ  「写真が無いなら、これは削除してもらえませんか。」

りぺ 「脱着取替指数の前提条件に含まれていないのは知ってるが、続けて塗装作業するんだ。接合部のパテ処理が済んだら、リヤドア外すに決まっているだろ。」

AJ 「そう言われても。なんとかお願いします。」

りぺ 「駄目駄目実際に必要で作業してるしさ、端数まで合わせようとすること自体が間違ってるよ。」「それに着工前に事前見積を提出した時点で、作業内容に関して全く問題無いと、君が言ったじゃない

 やり取りしていて思ったのですが、サラリーマンもキツイです。指数は参考数値であって経典じゃありません。上に頭でっかちが居座ってるようですが、譲る気はありません、間に入って、まぁ胃潰瘍にならないよう気をつけてください。

 業界外の素人さんには何の話か分からないと思いますので、もう少し詳しく説明します。まず今回の修理作業の概要です。バックで逆突です。左クォーターの変形が激しく、リヤドアとの隙間はありません。インナーパネルやフロアにも歪みが発生しています。フレーム修正機にセットして粗引きし、大まかな形状に戻してから、新品パネルと交換しました。

purobokkusu クォーター取替 (1) 

 もうちょっと押し込まれたら、ガラスも割れたな

purobokkusu クォーター取替 (2) 

purobokkusu クォーター取替 (3) 

 面引きです。

purobokkusu クォーター取替 (4) 

 リヤドアとのチリは、正常に戻りました。

purobokkusu クォーター取替 (5) 

ホイールハウスの変形も、綺麗に復元しています。これ以上の鈑金は必要ありません。

purobokkusu クォーター取替 (6) 

 裏から指で押したら、インナーパネルの歪みも抜けました。もう軽く水研ぎするだけで充分です。
 
purobokkusu クォーター取替 (8) 

 フロアには、未だ歪みが残っています。

purobokkusu クォーター取替 (7) 

 原因はリヤピラーです。軽く横引きすれば、この歪みは殆ど消えます。

purobokkusu クォーター取替 (9) 

 ここから先の写真がありません。撮ろうと思ってはいたのですが、ひっきりなしに固定電話と携帯が交互に鳴るしあちらこちらと飛び回っているうちに、どんどん作業は進んでいきます。アジャスターさんは気軽に作業途中画僧を要求するけれど、撮影も大変なんだよなぁ・・・カメラマンは俺一人だし、写真代1000円しかくれないし、中には500円に値切ろうとする鬼もいるし・・・ちょっとお医者さんに書いてもらうだけで、6000円は取られるんだぜ

 大破車の作業途中画像を要求するなら、1台辺り5000円は妥当と思います。戦わないと喰われてしまうぞ

続く


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