FC2ブログ

車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

未分類ご挨拶作業実例業界近況プライベート作業実例 塗装工場経営思考
2021.02.25 Thu
 10年前なら胸を張り、俺は鈑金屋と言えました。数年前からは何屋か分からなくなってきました。エンジン屋さんみたい時もあれば、中古車屋さんみたい時もあります。土日の午前中はレンタカー屋さんです。昔は1日最低3台は手をつけていましたが、今は1日1台作業するのがやっとです。作業現場より事務所で商談したり、事務処理したりする時間が増えました。

 久しぶりにドアのインナートリムを外して思ったのは、今の軽自動車は、一昔前の外車並にクリップがきついなと。軽のトリムは簡単に外れるイメージがあったのですが・・・(^_^;) これが外れない。無理に引っ張ると、インナートリム本体が千切れそうな感じが・・・(;'∀') クリップ外しで慎重に外していきましたが、かなりの時間が掛かります。クリップも大半が再使用不可です。これで0.3か。トリムを破損させるリスクまで考慮したら、美味しい仕事でもないなが実感です。

 何故きついのかを考えると、各部品の精度が上がっているためと思います。クリップが当たるピッタリの位置に、クリップの径とピッタリの穴が開いている。殆ど遊びがありません。遊びが無いから、走行中のカタカタ音も小さい。目に見えない部分も、進歩し続けています。でもこれは鈑金屋泣かせです。

 最近の車は前後バンパーをはじめ各所に、プラスチックのクリップが使われています。製造ラインでは楽でしょうが、修理で取り外そうとすると大変です。簡単には外れないし、無理に引っ張ると、軽のバンパーあたりは千切れそうです。軽量化で、極限まで厚みを絞ってあります。更に困難を極めるのが、修理後の組み付けです。バンパーなら取付部位のクリップ各所の位置が、バンパー側と三次元でピッタリ合っていないと、隣接パネル各部のチリが合いません。遊びが無いから、簡単には調整できません。

 パーツの取付ボルトの数が減り、代わりにクリップの数が増えてきますので、従来より指数値が増えることはありません。しかし修理の難易度は上がっています。指数値と現場のギャップは、増える一方です。クリップ類に関連した基表値を見直して、倍くらいに設定しないと不味いですよ。


FC2ブログランキング参加中ポッチィしてください。よろしくお願いします



スポンサーサイト



2021.01.15 Fri
 遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。今年は何だろう。??例年とは違う感じでして。意気込みも無く、妙に覚めています。流れに身を任せ、浮いているような感覚で新年を迎えました。

 年末から年始にかけて、何人かの同業者と話す中で、流れが変わったのを感じました。新規の業販依頼があっても受けないとか、過剰に値引き要求する顧客は切るとか。仕事を集めるよりも、集まった仕事をこなす方に難しさを感じて、受注を選別する同業者が増えました。長らく続いた買い手市場が、売り手市場に変わり始めたようです。若い人を育てる余裕も無かった業界環境が続いた結果が、ここにきて表に出始めました。

 休み中に業界紙に目を通すと、面白いことが書いてありました。自社でレーバーレートも出せないから、損保側も改めないとか。各社なりに根拠のあるレートを出しても、損保は平気で認めないとか言われるのが現実です。レーバーレートの算出方法に関しても、何故、損保の考え方に沿わなければいけないのか。工賃売上に関わる費目に産廃処理費用を計上するのは、現状と合いません。対物保険で塀等の建築物を修理する時には、産廃処理費を項目として認めています。どうして車の修理では駄目なのか。この質問に対し、納得できる返答をくれた損保関係者に、未だお会いしたことがありません。

 一昨年の話ですが、某T海上の上席さんから、「この地区の工場に、この金額以上のレートは認めません。」と、面と向かって言われました。コンビニで他人が買うお弁当に、「その弁当は高すぎるぞ。」と騒いでいる人と同じレベルです。勘違いしている人とは必要以上に関わらず、相手にしないのが一番です。自社の価格の決定権は、売主である自分にある。自分の言い値を認めてくれるお客様がいるなら、それだけで充分です。関係無い第三者に、高い安いとか言われたくもありません。損保が認めるとか認めないとか、そんなのどうでもいいでしょ。

 言いたいことを言うためにも、自分の仕事は自分で集める。損保とかデーラーとか、他所に無暗に頼らない。お互い様の気持ちが無い相手とは、無理してまで付きあわない。それでもなんとかやっていけます。見栄を張って必要以上に欲張るから、その分だけ辛くなるし、その欲につけこまれます。先ずは気分良く、精神的に豊かな人生を目指したいです。


FC2ブログランキング参加中ポッチィしてください。よろしくお願いします



2020.12.30 Wed
 全てが転換期、激動の年でした。経営環境もコロナで様変わり。状況が厳しくなるほど、心は落ち着いてきます。というか逆に、闘志も知恵も湧いてきます。なんとか通年ベースで、昨年度並みが見込めるところに戻しました。もう少しブログも書くつもりでいましたが、書けない話が多かった。今日は少しだけ、マイルールを緩めて書きます。

 今年の春先くらいかな。地元の同業者の間で、変なのが来たぞという噂がありました。そしたら夏休み明けのリペゾウのもとに、噂に聞いたY君が、事故車の立ち合いで来ました。初対面なので名刺を渡して挨拶したが、彼の名刺はもらえません。なめとると思ったけど、ここは大人の対応で、とりあえず見積書を渡します。一緒に損傷確認して、修理内容の打ち合わせします。そしたらY君も、見積書をFAXしますとか言います。どうせ見ないからと断ったのに、目安にしてくださいとFAXしてきました。

 リペゾウの事前見積は73万円。Y君の事前見積は43万円。総額以外は見なかったので、見積内容は分かりませんが、まともじゃないことは確かです。先ず沼津のサービスセンターに電話して、素人相手の協定作業など無理担当者を変えろと言ったら駄目で。次に代理店に電話して、1時間ほどサービスセンタとやりあってもらったけど駄目で、まぁしかたないかと。俺が教育するしかないなと諦めました。Y君には好きな時に寄りなさいと伝え、作業途中の画像を随時送りながら作業を進めます。作業後に75万で協定。あの43万の見積はなんだったのか。

 2月ほど経って、また別件で立会に来ました。リペゾウの事前見積は67万。但し別体フレームやステアリングギヤボックスの状態が不明なので、そこは点検項目として計上してあります。Y君の事前見積は41万。3回ほど再立させながら修理を進め、精算見積は83万越え。今回は連日のように泣きついてきて、最終的に4千2百円の値引きで協定しました。最後まで突っぱねてもよかったけど、粘着質の相手は疲れます。

 話合いの中で、「君は誰に見せようとして、見積を作っているの。俺はお客様に見せるために作っているけど。」と尋ねました。彼の答えは、「修理工場に見せるために、目安にしてもらうために作ります。」です。2回とも協定額の半分の見積でしょ。目安になりません。「入社して何年目なの。」と尋ねたら、「16年です。」との返答で絶句。こいつは確信犯か。最初は上から目線の傲岸な態度で、こちらが数発かましたら、今度は泣き落としで執拗に絡んでくる。このやり方で10年以上やっているとしたら、タフか鈍いかどちらかです。普通なら鬱になっていますよ。

 両件とも、車両保険を使用しての対応です。自社の契約者に対して、失礼なことをしている自覚もありません。事前見積で40万なら修理するけど、70万、80万だったら買い替える方が沢山います。お客様の判断材料にするために、損害算定のプロとして、事前見積を作って提示する。こういう基本的なことを教えてくれる、先輩や上司もいないみたいです。もう少し教育をしてから、外に出してもらいたいですね。


FC2ブログランキング参加中ポッチィしてください。よろしくお願いします



2020.12.15 Tue
 久しぶりに投稿します。凄まじい勢いで、時間が過ぎていきます。例年以上に忙しいです。10月半ばで一段落したので、以前から考えていたYouTubeへのデビューをおこないました。ライフワークの1つをテーマにした動画を、突貫で作成し、先ほど公開しました。自動車鈑金塗装業界関係者向けのもので、一般の方が見ても意味が分からないだろうなと思います。よろしければ覗いてください。

www.youtube.com/watch

FC2ブログランキング参加中ポッチィしてください。よろしくお願いします


2020.10.30 Fri
 フィックスウインドとかコーナーガラスとか、メーカーによって呼称は変わりますが、フロントウインドとフロントドアの間の小さな三角窓です。リペゾウの場合ですが、フロントフェンダ修理時 の見積では、基本、交換で計上しています。車種にもよりますが、大概の場合はパネル上部にガラス下部の縁ゴムが被さっている状態です。その部分の下処理は困難です。修理後の保証もできません。だからガラスごと外します。外すとガラス裏の位置決めクリップが壊れます。結果として交換となります。

 DSCF9375.jpg DSCF9494.jpg


 裏のクリップが破損した状態で取り付けると、車種によってはガラスの角が浮いてしまい、隙間ができます。

 DSCF8896.jpg  DSCF8897.jpg  押すと動きます。

 アジャスターさんからマスキングでとか言われます。マスキングで処理は可能ですが、お客様からは、「きっちり直してね。」と言われています。保険対応の仕事で、「安くやってくれ。」とか「この予算内でね。」とか、そんな話は一切出てきません。なぜ工場がリスクを背負わなければいけないのか、自分には理解できません。

 10年ほど前に直に聞いた話ですが、ある指定工場で見積にガラス脱着を入れたら、アジャスターから認められないと、作業しても支払わないと言われたと。しかたないのでマスキングでやったらクレームが付いて、自腹でガラス交換したそうで。そんなことを言う輩は、相手にしなければいいのに。自分なら顧客に電話して、「安く修理しろと言われているけど、手抜きしてもいいですか?」って、すぐにお伺いをたてます。実際に修理するのは誰なのか。修理もしない人からの見積など、出されても迷惑です。

FC2ブログランキング参加中ポッチィしてください。よろしくお願いします


Template by まるぼろらいと