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車の再生に命をかけるボディワークス・アルファの板金日記 ≪毎週水曜日 20時に更新≫

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2024.02.12 Mon
 遅ればせながら、本年もよろしくお願いします。

 昨年は時代の流れを実感する年でした。今年は変化が更に速まると考えています。今のところ概ね想定内の方向に変化していますので、自社経営に関しての不安はありません。欲をかき過ぎなければ、利益が出せる状態を維持できると考えています。 

 昨年から興味深く見ているのは、BM社の騒動に端を発した、損保と修理工場の関係性の変化です。一連の騒動で最も大きかったのは、損保の異常性が表に出たことです。一般常識から見て、組織としての損保がおかしいことは、多くの修理工場が昔から知っていました。損保を無視するわけにもいきませんから、どうにかして折り合いをつけてきたのが現実です。協定現場の工場担当者も、良識ある損保アジャスターも、どちらも苦労していたわけです。

 騒動後の目に見える変化として、損保アジャスターが従来以上に作業途中の画像を欲するようになりました。説明責任を果たさなければと、過剰なほど反応する修理工場が多く出ています。見積の作業項目で工賃が発生する作業は、決まりきったものまで全て写真撮りするなど、異常としか思えません。修理工場と損保の双方に説明責任があり、必要な説明責任を果たしていないのは、どちらかと言えば損保です。

 指数値の正当性に関しても、指数対応単価の設定に関しても、修理工場の疑問に対しての真面な回答は一切してきていません。損保の主張する単価で試算すると、作業者の年収は400万にも達しません。若い人は業界に入ってきません。入ってきても数年で辞めます。息子は他業種に就職させます。定期的に設備更新をする工場も、ほとんどありません。法定労働時間では利益が出ません。BM社の問題も、全ての根源がここにあります。

 鈑金塗装業の再生に必要なのは、先ず損保が説明責任を果たすことです。修理工場も納得いく説明をするように、損保に要求し続けなければ駄目です。作業現場の生産性を上げて対応するのは限度があります。日本車は世界中を走っていますが、自研指数を使っているのは日本の鈑金塗装業者だけです。こんな低い作業数値は、他の国では使いません。


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2023.12.01 Fri
修理工場と保険会社の間で話しあい、修理費の合意を計ることを保険協定と言います。一説によれば、車体整備業売上全体の70%以上が保険絡みとも聞きます。修理工場にとって保険協定は日常であり、保険会社とは切っても切れない関係です。ならばこの関係を健全な方向に発展させるべきというのが私の持論ですが、これに対して真っ向から反対する考え方があります。修理契約と保険契約は別契約であり、修理工場と損保の間には何の関係も無い。故に話しあう必要も無いという考えです。

これは一理あるように聞こえますが、誤解の上に成り立った考えです。修理工場と保険会社は修理費をめぐる当事者として、両者間には債権債務関係が発生しています。先ず保険会社側から説明しますと、保険会社はカーオーナーと保険契約を結ぶことで、カーオーナーの債務を担保する最終的な債務者として、修理費に対する当事者性が発生します。次に修理工場側ですが、カーオーナーと修理契約を結ぶ中で、カーオーナーから修理費を保険金で対応したいとの委任を受けることによって、最終的な債権者として、修理費に対する当事者性が発生します。この考え方の根拠となるのが民法第537条です。

(第三者のためにする契約)
第537条
1.契約により当事者の一方が第三者に対してある給付をすることを約したときは、その第三者は、債務者に対して直接にその給付を請求する権利を有する。
2.前項の契約は、その成立の時に第三者が現に存しない場合又は第三者が特定していない場合であっても、そのためにその効力を妨げられない。
3.第一項の場合において、第三者の権利は、その第三者が債務者に対して同項の契約の利益を享受する意思を表示した時に発生する。

民法民法第537条を私なりに意訳しますと、下記のようになります。

1.保険契約により当事者の一方である保険契約者が修理工場に対してある給付、つまり修理代金を保険金で支払うことを約したときは、その修理工場は保険会社に対して直接にその保険金を請求する権利を有する。
2.前項の保険契約は、その成立の時に修理工場が現に存しない場合又は修理工場が特定していない場合であっても、そのためにその効力を妨げられない。
3.第一項の場合において、修理工場の権利は、その修理工場が保険会社に対して同項の契約の利益を享受する意思、つまり保険会社に対しての見積或いは請求を表示した時に発生する。

修理工場と保険会社は、修理費をめぐる当事者としての債権債務関係にあり、修理費について話し合い合意を得る、つまり協定作業をおこなう必要があります。そして当事者同士で話しあうわけですから、説明責任は双方に求められます。修理工場は請求の根拠や理由を説明します。その請求に応じない場合は、保険会社も根拠や理由を説明する責任があります。

現状の協定における最大の問題点は、双方向に同等に求められるはずの説明責任が、修理工場に対してのみ強く求められることです。修理工場と保険会社の力関係が、そのまま協定に反映されているのが現状です。


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2023.08.20 Sun
 業界団体である日車協連が料金問題に関して、損保との団体交渉に挑む方針を打ち出しました。個人的に思うことが幾つかあります。

 先ず思うのは、やっと動きだしたのかです。会員の多くは零細企業です。個々で対応し難い問題に、組織として動いてもらいたいという声は、昔からありました。しかし損保と仲良くやりたいという志向が主流であり、料金問題はタブーとされていました。日車協連が組織として、料金相場の底上げを目指す方向で30年前から動いていたら、業界内でのポジションも違っていたはずです。

 そしてこれは批判覚悟で言いますが、本質的に料金問題は個々の問題です。周囲が幾らで請求しているのかは、ある意味どうでもよいことです。先ずは自分が幾ら欲しいのか。そして請求金額に、本当に根拠が必要なのかも再考すべきです。

 自動車鈑金塗装には保険制度が絡んでくるので分かり辛いですが、請求金額と顧客に与える満足感が一致していなければ、顧客が離れていきます。請求金額以上の満足感を顧客に与えた時から、顧客が支持してくれます。仕事は次から次にやってきます。暇になる方が難しい。顧客の満足感は、必ずしも製造原価と比例しません。

 この業界は、はっきり言えば過剰投資です。設備自慢している大半の事業所は、正常な減価償却ができていません。だから何十年も、設備更新せずに使い続けます。正常な償却ができているなら、焼却後には設備更新する、或いは異業種へ進出する、社員の給料の大幅アップをする等の施策が必要になります。お金を使わなければ、税金で持っていかれてしまうだけです。まともに償却できているのは1~2%くらいではないでしょうか。

 春先に値上の通知を各取引先にFAXしました。すぐに某損保から電話が入り、先方の考えているレートとは差があると言われました。1万円請求すれば、1万円以上の満足感をお客様に提供している自信があります。そもそも当社には、高いと思う方は来ません。もう何年も隙間なく仕事が入り続けている状態で、なぜ安売りしなければいけないのでしょう。高い安いと損保に言われる理由などありません。

 当社も10月1日より、多少ですが再値上げします。関係各所には通知を出します。よろしくお願いします。


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2023.07.01 Sat
 出勤しようとして車庫内の車に乗ったら、リヤガラスが割れてるのに気づいたとの話です。保険レッカーで当社まで運び、、リヤガラスの交換をおこないました。

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 最初は飛び石による破損かと疑いましたが、実車を観察すると、塗装面の一部に変色があります。

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 茶色の焦げ跡です。位置的にガラス熱線端子部と一致します。漏電によるショートです。お客様に説明して、自腹修理で対応しました。

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2023.06.01 Thu
 今回は5年落ちのベンツです。左フロントドアからリヤドアにかけての凹みと擦傷。概算見積で税別20万と言うと、「仕事で使う車だから、今より目立たなくなるだけで良い。」との返答です。ぱっと見修理を提案し、1万5千円の範囲で合意して、作業に入りました。

ビフォー 画像

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アフター画像

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 凹んでいると、それだけ仕上り限界も低いです。この辺りで精一杯です。まあ最初よりは目立たなくなりました。乾燥時間を抜いた作業時間は1時間ほどです。お客様には満足していただきました。


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